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あの俺の大泣きから2日。
俺は普通通り学校に来てる。安ちゃんも、俺が泣き縋った次の朝には俺に気にさせないようにケロリとしてた。
勿論、このことは安ちゃんしか知らない訳でして、俺はいつもどおりへらへらした日々を過ごしてます。
「…合コンー?」
「そーそー!行こーぜっ」
「んー………」
昼休み、何やら盛り上がっているところに顔を出してみたら、どうやら放課後合コンにいくんだとか。
安ちゃんは前の彼女と別れて今フリーだからなんだか意気込んでるみたい。
正直、あんまり気乗りはしてないんだけどぉ……
うーん、と考え込む俺に、近くにいた女の子たちが取り囲むように寄ってきた。
「えっ、聡くんって合コンオッケーなの!?」
「彼女と別れたとかっ」
驚いた様子の彼女らに次々と質問を投げ掛けられ、それが案外痛いとこを突くもんだから、女の子って不思議。
あ、俺に恋人がいるっていうのはクラスでは有名なのよっ。
俺が遊びの誘いをいつも断るものだから、よっぽど可愛らしい子と付き合っているんだと思われてたんだぁ。
実際はその逆、イケメンの男子だった訳なんだけども、それはもう過去の話になってしまった。
「そー!だから今コイツ空いてんのよ!」
俺が返事をする前に何故か安ちゃんに言われてしまった。
仕方ないなあ、隠しても仕方がないので白状しよう。
「そー、俺ってばこっぴどくフラれちゃったー!!悲しいから誰か慰めてぇっ」
言ってることとは裏腹に、顔は多分へらりと笑ってる。
なんだか、本当に悲しいんだって思われちゃうのは恥ずかしいから。
でも、悲しいのはほんと。
あれから、とーやを見かけても声もかけられないんだよ。だって、俺がとーやの迷惑になっちゃうから。
遠くから見てるだけって、寂しくて悲しいんだね。
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