Stay with Me[7/9]

そんな言葉に李一くんの中が大きくうねって俺を強く締めつける。耳の後ろに小さくキスをして、もう一度告白する。


「好きだよ。李一くん、大好き」


不機嫌な喋り方とか、壮絶にエロいところとか、不器用な一面とか。
こんな李一くんは、クラスの誰も知らない。ずっとずっと、知ってるのは俺だけでいいと思う。

やがて李一くんの呼吸が苦しげなものに変化していって、俺を包み込む中はゆるゆると頂点に向かって蠢きだす。
限界が近いのは俺も同じだった。腕の中で小刻みに震える李一くんを強く抱きしめてさっきよりも激しく腰を打ち付け出すと、ゾクゾクとした熱い感覚が身体の中心に集まっていく。
この行為がこんなにも気持ちいいのは、大好きな李一くんと繋がれるからだ。


「……ああっ、ア、あ……ッ」


ようやく高みに到達して背中をしならせる李一くんの中に、ドクドクと欲を吐き出してしまう。密着する身体は濡れて熱く火照ってる。名残惜しそうに何度も収縮しては俺を締めつける感覚が、いつまでも余韻を引き摺って気持ちいい。


「……ん……」


色っぽい声を鼻から漏らした李一くんが、脱力してくたりと動かなくなった。びっくりして起き上がれば、目を細めてうつらうつらとする顔が視界に入ってくる。

あれ? もしかして、眠たいのかな。


「李一くん、眠いの?」


ん、と小さく頷くその顔が、もう堪らなくかわいい。また誰にも見せたくない李一くんの一面を知ってしまった。


「ごめん。俺、中に出しちゃったから。一緒にお風呂行こう」


慌ててそう言う俺に、李一くんは力なく首を振る。


「いい」


「駄目だって。お腹壊しちゃうかもしれないし」


枕元のティッシュを何枚も引き出して、繋がった部分にあてがいながら半身を引き抜く。ずるりとした感覚と共に溢れだす白濁をこぼさないように受け止めて、李一くんの小さな窄まりを軽く拭ってから身体を起こした。


「李一くん、脱がすよ?」


セックスした後に服を脱がせるなんて、変な感じだ。
何とか全部脱がせて生まれたままの姿になった李一くんは、もうほとんど眠りの世界に行ってしまってる。
両腕を李一くんの頭と膝の下に差し込んで、そっと抱き上げてみる。お姫様抱っこならぬ王子様抱っこだ。めちゃくちゃ軽くて、もっとごはんをたくさん食べさせてあげないとな、なんて思う。

バスルームに直行して、向かい合わせで抱き合いながら中に指を挿れて掻き出してあげる。力なく首に腕を回してくる李一くんが愛おしい。白濁が指を伝ってドロリと流れていくと、耳元で色っぽい声がした。


「……ん、ふ、……」


そんな声、出したら駄目だって。いちいちエロくて勃ってくるんだけど。
こんな状態の李一くんとまたセックスしたいと思ってしまうなんて、俺はなんて酷い人間なんだろう。


「李一くん、ごめんね」


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