なぜだかわからないけど、李一くんといると乳首さえ感じてしまう。いや、乳首も気持ちいいんだけど、それ以上に李一くんが視覚的にエロくてたまんない。 ちゅる、と音を立ててツンと尖った頂きを吸われる。ピリピリとした刺激がダイレクトに下半身へと直行して、思わず腰が揺れてしまう。
「 ──── あっ、李一く……」
もう自分で扱いて果ててしまいたい。こんな風に、後ろ手に手錠を掛けられてさえいなければ。 カチ、と金属の音がする。身じろいだときに輪が締まったんだろう。食い込む感覚が、きつい。
「……ていうか李一くん、どこで手に入れたのこんなの」
「決まってるだろ。ネット」
うん、便利な世の中だね。
「でもそれ、鍵がないから」
下から俺の顔を嬉しそうに覗き込んで、李一くんはそんなことを言う。嘘だってわかってても俺は恐怖と絶望に打ちひしがれる。俺はこのまま家にも戻ることなくここで監禁調教されていくんだ。いや、それはそれでいいかも、なんて思ったのは李一くんには秘密。
「李一くん、お願い……します」
息も絶え絶えにそう訴えれば、裏筋をツツッと人差し指でなぞられて変な声が出た。もう本当に限界だ。 またこの間みたいに何時間も我慢させられるのかと思ったけどそうじゃなかった。李一くんは俺のギンギンに勃ったものに手を掛けてゆるゆると扱き出す。
ああ、李一くんが天使に見える。
「 ──── っあ、も、イく……ッ」
恥ずかしいぐらいに呆気なく李一くんの掌に欲を吐き出してしまう。ぴゅくぴゅくと断続的に熱を放つそこを、李一くんは涼やかな瞳でガン見していた。 荒く息をつく俺の顔をちらりと一瞥してから、李一くんは掌をティッシュで拭い、サイドボードからローションのボトルを取り出す。
さっきからチラ見えしてる李一くんの半身がちゃんと反応してることが俺には嬉しい。こんなみっともない俺を見て欲情するなんて、李一くんはやっぱりすごい人だ。 この手錠もそろそろ外してもらえるかなと期待を込めてきれいな顔を見つめれば、それを軽く無視しながら李一くんは俺に背中を向けて屈み込む。 え? もしかして。
「 ──── ん、ふ……ッ」
控えめな声と、くちゅくちゅという水音が聞こえてくる。この位置からは見えないけど、李一くんが自分のそこを解していることは間違いなくて、俺はもう湧き起こる妄想でどうにかなってしまいそうだった。
ねえ。これ、何の拷問?
「り、李一くん。そんなの俺がしてあげ」
「うるさい」
振り向きもせず冷たい声をざっくりと投げかけられて、俺は溜息をつく。その後に続く吐息混じりの小さな喘ぎ声は確かに甘く熱を帯びていて、さっき欲を出したばかりの俺のものはもうムクムクと勃ち上がってきていた。
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