4,不思議な緊張
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「失礼しまーす...」

入ってみると、生徒会室の中は真ん中に
職員室によくある机が6つあった

至るところに道具や物があった

それと何故か、大きめのボードが
やたらと多かった


更に入って目についたのは、今日の相手とカメラマンが仲良く
話しているところだった

じっと見ていたら

直ぐにカメラマンと目があった

「あ、ようやく来たね」

長らく待たせました

「すみません...」

「謝らなくてもいいよ、じゃあ早速撮影しようか」

そう言って、椅子に座らせた


「今日はよろしく」

と相手が言った


ちょっと待って、今日の相手若くね

いや若いぞ


年上だと思っていたのに

見た目からすると、俺と同じ年ぐらいだ

「よろしくお願いします」

と言った






........大変だ



今日の相手

もの凄くかっこいい


眼鏡もかけてやがる

くそ



こんなにも相手に対して
好意を抱いたことはなかった筈が...

眼鏡をかけている辺り、腹が立つ程かっこいい

こいつ
なんでこの仕事やってんだよ...

モデルとかやった方がいいんじゃないか




それと...あと1つ思ったんだが



今日の撮影のカメラマン
この方も


かっけえ...


若いと言っても
俺よりは年上だが

それでも
20代前半かもしれない


そしてこいつも、そこそこかっこいい




心臓が、心拍数がいつもとは違う感じだった

いつもの緊張と

自分が通学している学校で撮影するという謎の背徳感と...

眼鏡のイケメンと

その上何故か、カメラマンもかっこいい
という事があって...

今までにない緊張と、何故か今からの撮影にわくわくしている自分がいた


こんな俺が此処にいてもいいのか...!

もっとかっこよく生まれたかった...


ゲイビ撮影をして、初めてそう思った



それにしても眼鏡いいなー........




「....大丈夫?」

そんなカオスな状態で、
相手の人が心配そうに聞いてきた

「だ、いじょうぶです...」

あまり大丈夫ではない



カメラマンは、無言で構え続けていた

それと、とても微笑ましそうな顔でこちらを見ている



気がつけば、もう既に撮影が開始されていた


撮影されている事に気がつかない程、考え込んでいたのだろう





そこで、相手の人が耳元でこんなことを言った


「...僕、ゲイビとか初めてだから、優しくお願いね」


「...え!?」


嘘だろ

俺が初めて!?


まて、
ということは俺が攻め...?

俺、受けばっかで攻めなんてやったことねーよ!?.....

「僕が受けでもいい?」

「あ、はい」



やっぱりな!!

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