朝告げ鳥に餌を与えよB
七海「……さて、一時間以内に元のSAN値の五分の一を喪失しちゃった二人は、不定の狂気に陥るよ。自分達もこんな風に死ぬんじゃないのかなって思い、凄く怖くなってきて狂気に陥るよ。1D10振って狂気を決めようか」
狛枝「あはっ、楽しみだなあ……!」
日向「絶対精神分析してやる……!」
【狂気決定】
狛枝→1→緊張症・痴呆症
田中→4→偏執症
左右田「何だ、田中は通常運行で良いじゃねえか」
田中「どういう意味だ」
狛枝「僕はどうしたら良いのかな……」
日向「痴呆……は困るよな、緊張症で良くないか?」
狛枝「そうだね!」
七海「じゃあ田中君は通常運行で、狛枝君はコミュニケーション障害を拗らせた引き籠もりみたいに振る舞ってね」
日向「凄いの要求してきた!」
狛枝「ぼぼっ、僕にそんな、そんなの……おうふっ、無理でござるですよぉぉっ!」
日向「それちょっと違うと思うぞ!」
左右田「ふひひっ! とかの笑いを付けるべきだよな」
日向「違う、そうじゃない、違う、左右田、違う」
田中「くっ……突っ込み仕事しろ……!」
左右田「俺は突っ込みが仕事じゃねえよ!」
七海「とりあえずそんな感じでいこうか」
日向「それは違うぞ!」
日向の【精神分析(30)】→狛枝→68→失敗
日向「ああああああああっ!」
左右田「残念だったな」
日向「くっ……なら田中に」
七海「時間的に許可出来ないなあ」
日向「ああああああああっ!」
田中「狂気からは逃れられんようだな……」
狛枝「ぼぼぼっ、僕なんかに……あわわっ、ごめっ……ごめんね、日向きゅん……」
日向「きゅん言うな……」
左右田「ところで七海、死体調べてえんだけど」
日向「左右田がアグレッシヴ!」
左右田「いやあ……SAN値1しか喪失してねえし、あんま動じてないっぽいっからいけるかなって。それに何か重要アイテム持ってるかも知れねえじゃん、此奴」
田中「ふむ……確かにそうだな。雑種にしては良い考えだ」
左右田「はいはい覇王様覇王様」
七海「うぅん……じゃあ、皆があまりにも怖がるものだから逆に冷静になっちゃった左右田君は、混乱する三人を放置して死体を漁ります」
左右田「何か嫌な言い方だな……あっ、目星要るか?」
七海「いや、目星無しで良いよ。左右田君は死体漁りの結果、男性が手に紙を握っていることに気付きます」
左右田(田中は一応発狂してるしなあ……狛枝は論外だし、日向も結構SAN値逝ったし……俺が先ず見るべきか)
左右田「その紙を取って、俺だけが見るわ」
七海「うん。じゃあ、内容を見せるね」
【紙の内容】
何故こんな単純な間違いを犯してしまったのだろう。
それも、よりにもよって朝告げ鳥が最も嫌う餌をやってしまうなんて。
朝告げ鳥が最も好むものは、目にまぶしき生命力に溢れた石ではないか。
何故、何故、何故。
だが今さら悔いても仕方がないのだろう。
ほら、耳を澄ませば、ドアのほうから何かが突付く音が聞こえる。
きっと朝告げ鳥が私を殺しにやってきたのだ。
ああ、ああ、ああ……
七海「以上です」
左右田「切羽詰まった状況なのに遺言が書けるってすげえよな」
七海「切羽詰まっているからこそ、悪足掻きで書くんじゃないかな」
左右田「成る程」
[ 44/256 ][*戻る] [進む#]
[目次]
[栞を挟む]
戻る