棄てる者と拾う者
パイプカット覚悟で突っ込んだんだけど、どうやらソウダコは陰茎を噛み切るつもりはないらしい。
これは、良いってことなのかな? 良いって判断しちゃうからね。
「ソウダコ君、吸ったり舐めたりしてくれると嬉しいんだけど」
流石に牙だらけのソウダコ相手にイラマチオなんて、血みどろフィーバー間違いなしだからね。僕は自主的なフェラをお願いすることにした。
するとソウダコは戸惑いながらも、舌をそろりと動かし始めた。牙が刺さらないように気を付けながら、裏筋や亀頭頚をぎこちなく舐めている――ああっ、健気な姿が堪らない!
「上手い、上手いよ」
よしよしと頭を撫でて褒めてあげれば、ソウダコは少し嬉しそうに目を細め、ちゅうちゅうと陰茎を吸ってきた。おまけに舌で尿道口をぐりぐり捏ね回してくるから――あっ、出そう。
「ごめん、出そう。飲んでくれるかな?」
一応尋ねてみると、ソウダコは躊躇いがちに小さく頷いた。良かった、断られたら泣くところだったよ!
僕の限界が近いことを知ったからなのか、射精を促すように睾丸を触腕で揉み拉き、陰茎を先程より強めに吸い始める。ちくちく当たる牙も相俟って、僕は絶頂へ押し上げられ――遂に達してしまった。
一瞬眉を顰めるも、ソウダコは温和しく僕の精液を飲んでいる。しかも尿道に残ったものすらも吸い出し、飲み下してくれた。気持ち良くて思わず腰が揺れたよ!
「頑張ったね、凄く良かったよ」
ソウダコの頭を労るように、愛でるように撫でる。するとソウダコは満足げに微笑んだ。
いつまでも銜えさせているのもあれなので、ソウダコを持ち上げて口から陰茎を引き抜く。
ソウダコの唇から飲み切れなかったらしい精液が垂れ、陰茎との間に白い糸を紡ぎ、ぷつりと切れて滴り落ちた。
熱に浮かされたような表情で僕を見詰めながら、ソウダコが此方に触腕を伸ばしてくる。何を求めているのか何となく判ったので、僕はソウダコを抱き締め、全身を優しく優しく撫でてあげた。
「よしよし。変なことしたり、させたりしてごめんね。でも僕は君を虐めたりするような人間じゃないから。それだけは判って欲しいな」
「――オ、オウ。何トナク、判ッタ」
甘えるように、ソウダコが擦り付いてくる。相変わらず粘液でぬるぬるべたべたするけど、それさえも愛おしいよ。
「そう、嬉しいな。もし良かったら、このまま僕と一緒に住んで欲しいんだけど」
そう言いながらソウダコの触腕を愛撫し、その中心を指で軽く撫でてあげると――ソウダコは顔を紅潮させ、小刻みに何度も頷いて僕の指に触腕を絡めた。
あはっ、本当にちょろいね!
でも、そんなところが愛おしいよ!
「もう一回、してあげようか?」
にっこり笑いながらそう言えば、ソウダコは僕の胸に顔を埋め、ぎこちない動作でこくりと頷いた。
明日はバイト休みだし、徹夜で愛し合っちゃおうかな?
異種姦なんて初めてだから、色々やらかしちゃうかも。これからの生活が楽しみだなあ!
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