監督とマネージャー
「最近真田の調子はどうよ？」
「問題ないですよ。今年はウエイト強化に専念して順調にいけば、来年には完投できるエースになってると思います。」
「だな。けどもう少し武器が欲しい。」
「私もそう思います。ムービングにカットボール……私だったらツーシームをお勧めしますね。」
「奇遇だな、俺もだ。」
「真田ならすぐできると思いますよ。ストレート系得意だし。」
「ああ。エースとスラッガー…これだけの武器が揃えば甲子園も夢じゃないと俺は思ってるが……マネージャー、お前はどう思う？」
「はあ…甲子園っすか…。」
「え、なに、甲子園行きたくねーの？」
「甲子園に特別憧れはないですね、ぶっちゃけ。」
「ぶっちゃけたな。え、"私を甲子園に連れてって！"のスタンスでマネージャーやってんじゃねーの？」
「"プロいって私を養って！"のスタンスでやってます。」
「なるほど……俺と同じじゃねーか。」
「なので雷市くんの嫁にいかがですか、私。」
「え、お前真田とデキてんじゃねーの？」
「真田は手を触れればいいので。」
「何だそりゃ。」
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