dia | ナノ
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -



6/8

「ごほっ、ごほっ…」
「名字風邪?」
「熱はないんだけど、咳がね……って近づくな球児!」
「な、なに…」
「移ったらどーすんの!ほら離れて!」
「なんだ心配してくれてるんだね。」
「はい、私と話す時はマスクちゃんとして。3メートル以上離れて。」
「そこまでしなくても…」
「するよ!もうすぐ夏大の予選始まるし。」
「…そうだね。」
「てことで私は今日部活休むから、ナベちゃん坂井先輩にこれ渡しといて。」
「これは?」
「今日坂井先輩の誕生日なの。」
「なるほど…。バナナのにおいがするね。」
「うん。この前山口に作ったバナナマフィンの残りでバナナクッキー。」
「…前から思ってたけど、その…材料費とか大丈夫なの?」
「あ、大丈夫うちケーキ屋だから。」
「そうなの!?初めて知った…」
「言ってなかったっけ?余りものもらってるから大丈夫だよ。ありがと。」
「そっか…。まあ無理はしないでよ。」
「やっぱナベちゃんは優しいなー!」
「いや…普通だよ。」
「彼氏にするならナベちゃんだなー。」
「…そういうことあんま軽く言わない方がいいと思うよ。」





next≫≫
≪≪prev