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「#エロ」のBL小説を読む
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08

「はあ……。」


朋也から合宿の予定とか施設のこととか一通り説明を受けた後、部屋に案内されて絶句。本当にあの男は何も考えてないんじゃないかと思ってしまう。
だって私の部屋、つまり今日まで呂佳が使ってた部屋っていうのは、朋也の部屋と襖一枚隔てただけだったからだ。
何なのこれ。むしろ同じ部屋に近いよね?そりゃあ呂佳だったら何も問題ない。でもね、普通同い年の女の子と襖一枚隔てた場所で寝られるもん?それってつまり私のこと女として見てないってこと?うすうすわかってたことだけど、改めてつきつけられるとヘコむ。私ばっかり意識しちゃってバカみたい。はあ。
お風呂出たらどうしよう……まだミーティングしてるかな。朋也が帰ってくる前に寝ちゃおうかな。

















−その頃の男風呂−


公「やっぱここは覗いとくべきだと思う。」
矢「お前いい加減捕まれば。」
公「なんだよー!男のロマンだろー!?」
矢「ただの犯罪だろーが。」
公「健全な男子高校生なら当たり前の感情だろ!なァ!?」
匠「まあ、そうだな。」
宮「そりゃ見たいか見たくないか聞かれりゃ見たいけどよー……」
和「おいやめろよ、監督も言ってただろ。」
謙「そーそー、絶対怒られるし、最悪レギュラーおろされるぞ。」
公「うー……」
和「迷うな!」
匠「名前さん胸でかいもんなー。」
倉「ぶっ……」
矢「なっ……」
匠「どんくらいあるんだろ?」
宮「Dはあるよな……。」
公「いつもはジャージでよくわかんないけど、あれは絶対Eいってるね!俺今日私服見たもん!」
匠「Eか……」
矢「おい!やめろよ変な想像すんの!」
公「純情ぶっちゃって〜」
和「おら出るぞー。」
公「覗かねーの!?」
















「ちぇ〜お前らそれでも男かよ〜今からでも間にあうって!」
「UNOやるぞー」


お風呂から出て重い足取りで部屋に戻る途中、同じくお風呂上りっぽい3年生ズを発見した。


「何してるの?」
「っ!?名前さん!!」
「?」


あれ、思ったより驚かれちゃった。


「名前さんも一緒にUNOやりません?」
「えっ、いいの?」
「や、やろーやろー!」


うーん……どうせこのまま部屋に行っても寝られないだろうし、まだ10時だし……お邪魔しちゃおうかな!


「じゃあ髪乾かしてから行くね。」
「はーい!」


















「……」
「何してんだ?」
「ひっ……ちょ、驚かさないでよ!」
「別におどかしてねーし。」


そーっと部屋のドアを開けて中を覗いていたら後ろから朋也。吃驚した……後ろからとは卑怯な!こっちの気も知らないで朋也はズカズカと中に入ってきた。


「飯うまかったろ。」
「うん。明日のバーベキューも楽しみ。」
「名前の分の肉は増量しねーからな。」
「そんな食べられませんから。」


風呂上りの女子がいるんだから少しくらいドキドキした様子見せなさいよ鈍感野郎。ふんっ、さっさと髪乾かしてみんなとUNOやりに行ってやる!


「なー名前ー」
「んー?」


耳元でゴーゴーとドライヤー(持参)の音がするから自然と返事が大きくなる。そしたら朋也も声を大きくして返してきた。


「もう寝んの?」
「寝ないよー。UNOやりに行く。」
「……誰と?」
「誰って……みんなと。」
「今から?」
「うん。」
「何時まで?」
「さあ……12時前には切り上げるつもりだけど。」
「ふーん……」


そろそろ乾いたかな。こういう時ショートって楽だ。


「じゃー行ってきまーす。」
「早めに戻ってこいよ。」
「! う、うん。」


本当に、この鈍感男はズルい。
どうせ深い意味はないんだろうけど、そんなこと言われたら期待しちゃうじゃんか。








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