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王様ゲーム

「ねえ名前、王様ゲームしようよ。」
「……はい?」









「王様ゲーム知らない?」
「…団長こそちゃんと知ってるんですか?」
「うん、昨日知ったんだー。エロいこと何でも命令できるゲームでしょ?」
「間違ってはいないけれども…!」
「だから名前、セックスしようよ。」
「間違ってる!団長の王様ゲームは間違ってる!」
「? …あ、セックスしろ?」
「命令形にすればいいっていう問題じゃなくて!」
「?」
「……いいですか団長。王様ゲームっていうのは……魂胆はまあさっき団長が言ったので間違っちゃないんですけど…、まず名指しはできません。」
「えーそうなの?」
「はい。一般的には割り箸とかに数字を書いて最低でも3人でやるものです。」
「2人じゃダメなの?」
「2人だと匿名の意味が無いじゃないですか。」
「ふーん……」
「…そんなにやりたいんだったら阿伏兎と云業呼んできましょうか?」
「いーヨ。俺が命令したいのは名前だけだもん。」
「…だったらわざわざ王様ゲームなんてしなくてもいいじゃないですか。部下の私は団長の命令断れないんですから…」
「じゃあ名前、俺とセックスして。」
「…前言撤回です。部下だって上司の命令断る時くらいあります。」
「いいじゃん、減るもんじゃないし。」
「私の体力と気力と何か大切なものが減ります。遊郭にでも行ってくればいいじゃないですか。」
「なんか慣れてる女は飽きちゃった。名前なら面白い反応してくれそうだし狭そうだし。」
「いい加減セクハラで訴えますよ?」
「名前のグチャグチャな顔見てみたいなぁ。」
「あれ、会話が成立してない。」
「まさか処女じゃないでしょ?」
「…もう団長嫌い!出てってください私忙しいんです!」
「あはは、ごめんごめん。」
「……」
「名前?」
「……」
「ねえ名前…」
「知りません!もう団長なんて知りません!フグにあたって死んじゃえ!」
「………咲。」
「だから…ッ!」
「キスしていい?」
「……もうしちゃったじゃないですか…」
「うん、そうだね。」










■■
結局王様ゲームしてないっていう。




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