エスケープ
※会話文のみ
「ああああ阿伏兎ォォオオーー！！」
「おっと抱きつくな団長に殺される。」
「私もう嫌だから！もうこんな海賊やめてやるから！」
「……またか。」
「で、今日は何されたんだ？」
「あのヤロー私が寝てる間に…」
「あ、いたいたー名前。」
「ひぃぃいいいべッ別に私団長のことあのヤローなんて言ってませんから！！」
「…アホかお前。」
「名前が俺のことあのヤローって言うのは今に始まったことじゃないじゃん。」
「……バレてるーーー！？」
「アホだ、お前は。」
「あはは、やっぱ名前って面白いなァ。一発ヤろうよ。」
「ホラ出た！阿伏兎このセクハラ大魔王なんとかしてよォオーー！！」
「無理だ。」
「いや阿伏兎ならできるって！自信持ちなよ！」
「いや、無理だ。」
「名前ー、あんま阿伏兎にくっついてると殺しちゃうぞ。阿伏兎を。」
「阿伏兎！私のことはいいから離して！！」
「オメーが離せ！！」
「とにかく団長！私春雨やめますから！」
「そんなことしたら名前殺されちゃうよ？」
「あ、そっか。じゃ、じゃあせめて違う師団に入ります！」
「無理だよ。名前みたいな弱くて頭悪い子ウチ以外使ってくれないヨ。」
「ここここコノヤローーー！阿伏兎何とか言ってよ！」
「お前は確かに弱いし頭悪いな。」
「だよねー。」
「そっちじゃなくて！！」
「何で名前は春雨やめたいの？」
「自覚ねーよコイツどーする阿伏兎！？」
「俺に振るのやめてくんねーか？」
「？ 俺何か悪いことした？」
「女の子のベッドに潜り込むのは悪いことです！！」
「いいじゃん、別に。」
「よかねぇわァァアア！！」
「わー、今日名前テンション高いネ。」
「誰のせいだと思ってやがりますか！？もう二度と私の部屋に入らないで下さい！！」
「やだよ。名前の寝顔って面白いんだよ。ヨダレたらしたり鼻水たらしたり…たまにヨン様ーって言って抱きついてくれるし。」
「あぁぁああああ！！」
「人の上着引きちぎるのやめてくれんかね。」
「ハァ、ハァ………とにかくやめます！実家に帰ります！ヨン様と結婚します！さようなら！！」
ガシッ
「俺から逃げられると思ってんの？名前はバカだなァ。」
「はーなーせーーー！」
「でも俺、名前のバカなところ好きだよ。」
「！！？」
「ねえ、一生傍にいてよ。俺名前は殺さないよ。」
「なッ…！！」
「ね？」
「わっ、わかりましたよ！やめないから離してください腕が痛いです！」
「うん。」
「いやいや余計近くなってるんですけど！！」
「うん、名前大好き。」
「ぎゃぁぁああ助けて阿伏兎ーーー！！」
「あーあー聞こえねーよ。勝手にやってろ。」
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