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27:彼女の一日 まとめ


巡回を終えて帰ってきた名前さんはまた紅とじゃれたり沖田隊長とイタズラしたりでいつものように過ごして名前さんの1日はお終い。
………長かった……!とてつもなく長かった……!!


じゃあ調査結果をまとめます。

まず、名前さんは図太い。朝寝坊したのに朝風呂に入ってきっちり髪まで洗ってくるし、堂々と「仕事めんどい」とか言うからです。
そして名前さんは淡白だ。沖田隊長に平然とパンツの柄を教えるからです。
だけど名前さんの料理は美味しい。あれはやばい。本当食べたかった。
それから結局名前さんは優しい。隊士たちに料理作ってあげたりチャイナ娘にさきイカあげたりしてたからです。
そしてなんといっても名前さんは強い。怖そうな刀狩りを見事にスルーしてました。
最後に名前さんは不思議だ。変な生き物と知り合いだし、あの桂と仲が良さげだったんです。
え、でも真選組の人がテロリストと仲良しっていいのか?これって一歩間違えばっていうか、謀反と捉えられてしまうのでは?










どうしよう……なんかてきとーに始めた名前さん1日観察だけど、とんでもないものを見てしまった…。
これって局長に言った方がいいのかな……でも名前さんがまさかそんなわけ……


「テメッ山崎仕事サボってどこ行ってやがったァァアア!!」
「ぎゃぁぁあああ!!」


ち、違うんです副長!今日はミントンじゃなくてちゃんとした仕事……ってわけでもないけれど!言えないけれど!


「ハイショットー。」
「オブァッ!?」


ドゴッ


「テェ…何しやがんだ……名前!」
「!」
「いや、私もミントンやってみようと思って。」


殴られる…と思った瞬間、俺の胸倉を掴んでいた副長が遥か彼方に飛んでいった。そして岩に当たった。
何かと思うと……名前さァァアアん!名前さんがラケット片手に立っていた。バックに太陽を背負う名前さん……かっこいいっす!


「…ったく……ちゃんと巡回してきたんだろうな。」
「まあそこそこ。」
「そこそこォ!?」
「じゃあねー。」
「オイ、書類増えたからやっとけよ。」
「……」
「テメッ、聞こえてないフリすんな!聞こえてんだろ!?」


行ってしまった…。土方さんの言葉を無視できるのは名前さんと沖田隊長くらいだろうなぁ。
土方さんも俺とは違って名前さん相手だと追おうとはしない。


「あの、副長…」
「あ?」
「名前さんっていつから副長たちと一緒にいるんですか?」


特に何も考えず、ただ気になったから聞いてしまった。
名前さんが入隊したのは2年前だけど、その時から副長や局長や沖田隊長……つまり真選組が始まったときからいる人たちは名前さんをよく知っているみたいだったから。


「……そーだな……あいつが17の時だな。」


ということは名前さんは今23だから……6年のつきあいか…。思ったより少ないな。


「名前さん、それまでは何してたんですか?」
「知らねェ。」


知らない……?副長が知らないんだったら、多分局長も知らないよな…。
……これはあくまで仮定だけど…、もしかして名前さんって、副長たちと会う前は攘夷に関係していたんじゃあ……
じゃないと、あんな仲良さげに桂としゃべんないと思うんだけど…


「…つか何でそんな名前のこと聞いてくんだ?」
「いっ、いえ少し気になって……副長は気にならないんですか?」
「………あいつが俺たちと会う前に何やってよーが、気にしねーよ。」
「……」


そっか……気にならないんじゃなくて、気にしないんだ…。
そうだよな。過去に何があったって名前さんは名前さん……俺たちの仲間だ。
桂と話してたのは気になるけど、名前さんに限ってそんなはずはない。なので、このことは俺の胸の中に秘めておこうと思います。



……アレ?作文?






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