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09:煩いものには蓋をしろ



「沖田……」
「へぃ。」
「とことんあんたとは気が合うわ。」
「全くですねィ。」










「何してんのォォォォォ!!お前ら!!」


近藤を寝かせている部屋から土方が出てきて、最初に見たものはガマが名前と沖田によって木に縛られて火あぶりにされている光景。


「大丈夫よこんくらい。」
「まだ死んでませんぜ。」
「まだって何だ!まだって!!」
「要は護ればいいんでしょ?これで敵おびき出してパパッと一掃。」
「引きこもって護るなんてチンケな事やってられますかってね。」
「そうそう。攻めの護りでさァ。」
「貴様らァ、こんなことしてタダですむと…もぺ!!」


喋るガマの口に名前と沖田は息ピッタリで焚き木をガマの口に突っ込んだ。


「私の許可無しに喋っていいと思ってんのかクソガエル。」
「土方さん、俺もアンタと同じでさァ。早い話ここにいるのは近藤さんが好きだからでしてねぇ。」
「むが!」
「ごちそうさまくらい言えないわけ?え?」
「でも何分あの人ァ人が良すぎらァ。他人のイイところ見つけるのは得意だが悪いところは見ようとしねェ。」
「むごっほッ!!」
「8本しか入らないなんてカエル失格ね。」
「俺や土方さんみてーな性悪がいてそれで丁度いいんですよ、真選組は。」


語る沖田の傍らで、名前はSに目覚めようとしていた。


「フン。あー、なんだか今夜は冷え込むな…。薪をもっと焚け総悟。」
「はいよっ!!」
「むごォォォォォ!!」


そして最終的には土方も攻めの護りに参加。


「も゛ぐらっはめっそ」


チュイン


名前のおかげでもはや何を言っているか検討もつかなくなったガマに向かって、鉄砲が撃たれた。
弾はガマの頬をかすめただけ。


「天誅ぅぅぅ!!奸賊めェェ!!成敗に参った!!」


すると門から今回のテロ組織の“廻天党”の者達が続々と入ってきた。


「どけェ幕府の犬ども。貴様ら如きにわか侍が真の侍に勝てると思うてか。」
「自分が真の侍だなんて思ってるの。過大評価だこと。」
「おいでなすった。」
「派手にいくとしよーや。」


相手がつめよってくると、名前はハサミを抜き、土方と沖田は剣を抜いた。


「まったく、喧嘩っ早い奴等よ。」
「!」


そこに怪我で寝込んでいた近藤の声が聞こえた。気を取り戻したようだ。肩の傷もあまり重症ではないっぽい。


「トシ達に遅れをとるな!!バカガエルを護れェェェェ!!」


後日、新聞にはこの真選組のおてがらが1面トップで載る事になった。










「お〜、載ってる載ってる。」
「まじで?俺ちゃんと写ってる?」
「近藤さんは……あ、いたいたここ!」
「腕だけじゃん!!」
「土方と沖田がメインだね。」
「名前さん載っていませんねィ。」
「私新聞とか載りたくないの。だから………うん。」
「何だよその間は。」
「もしかして新聞社脅したなんて言わないよね…?」
「…山崎、今日は目玉焼きがいいわ。」
「あの、名前さん?」
「名前さんたまには自分で作りましょうよ…。上手なんですから…。」
「面倒臭いじゃない。完熟でお願いね。」
「…はーい。」





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