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07:お友達からの伝言

「あ、この前六道くんの友達来たよ。」


学ランのイケメンが訪ねてきてから、六道くんが生徒会室に顔を出したのは3日後だった。
忘れずにちゃんと伝える私って、自分で言うのも何だけど結構律儀だと思うの。


「友達?心当たりがありませんが。」
「『咬み殺す』ってデンジャラスな伝言預かったよ。」
「!?」


あ、本当に通じたっぽい。もしかして「咬み殺す」って秘密の合言葉か何か?


「…いつですか?」
「3日前くらいかな。」
「何もされませんでしたか?」
「別に何も。」
「トンファーで顔面潰されたりしてませんか?」
「え、そんな恐ろしいことされる恐れがあったの?」


あの学ランのイケメン、そんな凶暴性があるようには見えなかったけどなあ。


「何で連絡しなかったんですか。」
「いや、連絡先知らないじゃん。」
「……そうでしたね。」


六道くんバカなのかな。連絡しようにも六道くんの連絡先なんて知らないもん。
すると六道くんはおもむろにメモ帳にペンを走らせた。


「これ、僕の連絡先です。」
「あ、どうも。」


そこには11桁の数字の羅列。恐らく六道くんの携帯番号だと思う。
これで今度お友達が訪ねてきても大丈夫だって思ったけど、私に教える前にお友達本人に教えればいいなじゃかろうか。六道くんバカなのかな。


「今後雲雀恭弥が現れたらすぐ連絡してください。」
「へー、あのイケメン雲雀さんっていうんだ。」
「雲雀恭弥をイケメンと形容しないでください。」
「何で?友達じゃないの?」
「やめてください虫唾が走る。」
「え。」


じゃあなに。





■■
連絡先もらったはいいけど連絡することはないっていう…ね。




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