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少しケガをしたって

「雲雀さん雲雀さん!」
「………うざい。」
「あだっ!でも好き!」


今日も今日とて並盛の不良の頂点に立つ雲雀さんに猛アピール!5時起きなんて恋する乙女には朝飯前!
どんなに罵られても、トンファーぶつけられても、私、めげません!!









ガチャ


「あっ、雲雀さんお帰りなさい!紅茶ですか?コーヒーですか?そ、それともわた…」
「……」


バタン


あれあれー、何で扉閉めちゃったのかな雲雀さん!ここは応接室で合ってますよー?
もう、意外とおっちょこちょいなんだから!可愛いなあ!


「なんちゃって!玉露しかないんです!」
「……」
「お菓子もありますよ!今OLに大人気のブラックサンデーですよ!」
「……」


閉まった扉を間髪入れずに開けてすぐそこに立っていた雲雀さんの背中を押して中に案内した。
えへへ、別に私の部屋じゃないんだけどね!でも雲雀さんの部屋っていうことは、将来的に私の部屋でもあるってことでごにょごにょ。


「ねェ君…」
「何ですかダーリンいい痛いっ、トンファー痛い!」
「毎日毎日何のつもりだい?」
「えへへ、雲雀さんを落とすつもりです。」
「……僕は群れるのが嫌いだ。」
「私は雲雀さんと群れるのが大好きです!」
「……」


雲雀さんを好きになってから、私はHRが終わると応接室にダッシュするのが日課になりました。
うふふ、なんだか夫の帰りを待つ妻の気分だよねっ。
「群れる」っていうのは雲雀さん独特の表現で、私も最近愛用してる。…おそろい!


「邪魔だ。出てってくれる?」
「じゃあ、窓の外から見つめてますね!」
「やめろ。」
「じゃあここで見つめます!」
「……」


にこにこ。満面の笑みな私をギスギスした瞳で見つめる雲雀さん。
ああ本当雲雀さんってかっこいいなあ。私、雲雀さんを見られるだけで幸せだー。


「殺されたいの?」
「いいえ、私は雲雀さんに愛されたいんです。」
「それは無理だよ。」
「はい。だから、それ以上に愛したいんです。」
「……意味わかんない。」
「だから、好きなんですよ。」


でもやっぱり愛し合いたいよね!!
雲雀さんも私のこと愛してくれたら私幸せすぎて草壁さんのリーゼントもぎ取りそうだけど、私は愛されるより愛したい派!
雲雀さんを好きでいられるだけで十分なんだ。


「……それ、まとめといて。」


それに……それにね、雲雀さんも私のことそんな嫌ってはないと思うの。
だって雲雀さんが本気を出せば私を病院送りにするくらい朝飯前なはず。
私毎日トンファーで殴られたりぐりぐりされたりしてるけど全然命に別状ないし!(痛いことは痛い。)
今だって、書類をまとめてってことは「傍にいていい」ってことでしょ?


「了解です!ご褒美に熱い抱擁をくださあだっ!」
「うざい。」







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