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「すっ、すみません遅れちゃって…!」
「ヒバリーッファイッ!!!」
「「「オーーー!!!」」」


え、円陣できなかった…!!












「何で私がいないうちに円陣やっちゃうの!?私もやりたかったのに…。」
「うっせー遅刻してくるお前がワリーだろ!」
「う…。」


確かにそうですけど!ああそうですよ!途中で洗濯物出しっぱなしだということに気づいて1回引き返した私が悪いですよ!
それにしても何で雲雀の円陣なのに雲雀が入ってないんだろう。……あ、いや、雲雀嫌いかこういうの。うんうん。
雲雀はというと……グラウンドに張られた円形の柵の中に立っていた。
相手はゴーラ・モスカっていうすごく大きい人。だ、大丈夫かなぁ雲雀…。
ディーノは心配ないって言ってたけど……こうも、相手との体格の差があると……うん。
それにモスカっていう人…なんか、違和感があるんだよなぁ…。人間とは、違うような……でも、それはモスカさんに対して失礼だよね!


「それでは始めます。」
「雲のリング、ゴーラ・モスカ VS.雲雀恭弥、バトル開始!!!」


ドウッ


「な!?」
「飛んだ!!!」


試合が始められると同時に…た、大変!モスカさんが飛びました!!
飛ぶって、そりゃあもう飛行機が飛ぶみたいに地面に水平に!これは人間業ではないと思うのですが!
だ、だって足のところから思いっきり機械がガシャンって……


ガキィィ

ゴキャッ


「へ…」


ドオン


「………………」


え……え、っと………何が起きたかと言いますと…モスカさんが倒れました。そして爆発しました。
やっぱり機械だったんじゃん!…じゃなくて!それをやったのはもちろん雲雀で……私の心配をよそに、たった一瞬で……!
3秒もたってないのに、雲雀の手にはちゃんと完成したボンゴレリングがあって…


「これいらない。」
「へ?」


っていらないじゃないでしょーーー!!やっぱり雲雀はリングのことよくわかってない!


「さあ、おりておいでよ。そこの座ってる君。」
「!」


チェルベッロさんを通り過ぎて雲雀が向かった先は持参のイスに座ってるザンザスと、ベルと…レヴィって人がいる方。


「サル山のボス猿を咬み殺さないと帰れないな。」
「なぬ!」
「ちょ、ちょっと雲雀!」


「サル山のボス猿」ってよくわかんないけど、多分雲雀はザンザスに言ってるんだと思う。
こ、この戦闘マニア…!モスカを倒したんだからそこで勝負は決まってるのに!…そうだよ!勝ったんじゃん!
つまりこれでもうリング争奪戦は無事に終わるわけで……なのに何してんの雲雀ーー!!


ガッ


「!!」


し、しかもザンザスも雲雀の挑発にのっちゃった…!?
フィールド内に入って、更に雲雀に向かって蹴りを…!雲雀はトンファーで受け止めたけど。


「足が滑った。」
「だろうね。」


足が滑ったって……どんな滑り方したらそうなるんですか!!


「そのガラクタを回収しにきただけだ。オレ達の負けだ。」
「ふぅん。そういう顔には…見えないよ。」


あああ始まってしまった…!こうなると雲雀手におえないからなあ…。
それにしても、ザンザスが負けをこうも簡単に認めるなんて……しかも表情が余裕に満ちてる。何かあるんじゃないかな…。


「ど、どうしよう!?」
「ヒバリのヤロー勝手なことを…!」


この場合もう雲戦の勝負はついてるんだから、止めに入っても失格とかにはならないよね…?ザンザス入ってるし…。
いやでもこの2人を止められる自信はないです…はい。
あ、でも雲雀、ザンザスの動きとらえ始めてる…。…だからっていいわけじゃないけど!!


ブォン


「!」
「な!!?」
「雲雀!?」


とりあえず雲雀は大丈夫かなって思った矢先に、何かレーザーみたいなものが雲雀の左足を掠めた。
掠めたといっても、雲雀の足からはたくさん血が出てて地面に膝をついてしまった。
どこから攻撃されたのはわかんないけど…大変!早く行かないと…


「危ない名前!!」
「え…!」


ドドドン


「大丈夫か!?」
「あ…ありがとう、隼人。」


雲雀に気をとられてて、全然気づかなかった。
なんかよくわかんないけどこっちも攻撃されたみたいで、動けなかった私を隼人が引っ張ってくれた。
山本くんも了平くんも無事みたい。よかった…。
それにしてもさっきから、誰がこんなことを…


「………なんてこった。オレは回収しようとしたが、向こうの雲の守護者に阻まれたため…モスカの制御がきかなくなっちまった。」


煙が晴れてきて、その向こうから見えたのはさっき雲雀に倒されたはずのモスカ。
背中や手からミサイル?みたいなのを発射させながら水平に飛んでいる。やっぱりどっからどう見ても機械だよ。
それは別に私達を狙ってるというわけではなくて、ベル達の方にも飛んでるし校舎の方にも飛んでいる。


「ぶはーはっは!!こいつは大惨事だな!!!」


ま、まさか…ザンザスはこれを企んでいたの…!?勝負に関係なく、リングを奪うために……


「…あ!」
「どーした?」


凪ちゃん…凪ちゃんたち、大丈夫かな…!?さっきは離れたところにいたけど……


「おい!!!フィールド内は危険だぞ!!」
「!?」
「凪ちゃん!」


いた!モスカの攻撃から逃げてるみたいだけど、フィールドの中には地雷があるって…!


ドガンッ


「凪ちゃんっ…!!」
「!!」
「ったく、世話のかかる女らびょん。」


よ、よかった〜…。ちーくんと犬ちゃんが凪ちゃんを爆発から助けてくれた。やっぱりいい子だ、2人とも。


「ゲッ…」
「あ!」


でもだめだ!3人が倒れた場所はフィールドの柵から30m以内…!柵に仕掛けられた砲台がゆっくり凪ちゃんたちの方に向いた。更に、前方にはモスカの影が…!


「ッ!!」
「待て間に合わねぇ!!」


駆けつけようとしたけど隼人に止められてしまった。でも…!このままじゃ3人が…!


ドウッ


「!?」
「……?」
「…ボス。」
「! 綱吉さん!」






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