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「あああ隼人本当によかったぁぁ…!!」
「バッ、くっつくな汚れるぞ…って鼻水つけんなよ!」
「ち、違いますーこれ涙だもん!」
「何でもいいからくっつくな!」


何はともあれ、本当によかった!隼人が無事で。


「う゛お゛ぉい、笑える結末だったなぁ。これでいよいよ貴様らの命は風前の灯火だぁ!」


「風前の灯火」……?スクアーロってば難しい日本語知ってるなー見習わないと……じゃなくて!
そんなのまだわからないのに!スクアーロは意地悪だ。…昔からだけど。


「それに未だ君達の霧と雲のリング保持者は現れないじゃないか。出場者がいなくて不戦勝なんてオチじゃないだろうな。」
「!」


そんなことあるわけないじゃないですか!
雲雀は確か今ディーノといろんなところで修行してるんだよね。ディーノが言ってた。
…確かに、こんな状態の学校を雲雀が見たらどうなることか……考えるだけでもおそろしい…。
霧…凪ちゃんは大丈夫かな…戦えるのかな……。…骸くんがついてるから…、大丈夫だよね…。


「それでは次の対戦カードを発表します。」
「どーすんだよリボーン!霧が雲の対決だったら。」
「心配すんな。着々と揃ってきてるぞ。」


揃ってきてる…?凪ちゃんはうちにいるから、雲雀のことだよね……多分…。
それはいいんだけど、リボーンのなんか…意味深な笑みが気になるんですけど…


「明晩の勝負は……雨の守護者の勝負です。」


雨は…山本くん。それから…………スクアーロだ。


「前回の圧倒的力の差を思い出して逃げんじゃねーぞ、刀の小僧。」
「ハハハ、その心配はないぜ。楽しみで眠れねーよ。」
「………!!ガキが…。」


スクアーロはすごく強い。実際に戦ってるのを見たことはないけど…、ディーノがよく話してくれた。
だけど…、何でだろうな。なんか山本くん…「大丈夫」って思えちゃう。


「レヴィ隊長!!校内に何者かが侵入しました。雷撃隊が次々とやられています!!」
「何!?」


隊長だったんだ……ってそりゃそうか。ヴァリアーって大きな組織だもんね。
ってそれはどーでもよくて!こんな時間に校舎に侵入者って……リボーンがなんかニヤリって笑ってるんですけどもしかして…


「ぐあぁっ!」
「!!」
「ヒバリさん!!」


や、やっぱり…!!雲雀、帰ってきちゃったんだ……ディーノ足止めしなきゃダメじゃん!こんな校舎見たら雲雀怒るに決まってるのに!
ていうかもう既に怒ってるみたいだね!トンファー構えてるし!誰かを吹っ飛ばしてからの登場だし!


「ヒバリさん…来てくれたんだ!本当にリング争奪戦に加わってくれるんだ…あの最強のヒバリさんが…!!」
「いや…あの、綱吉さん…」
「校内への不法侵入及び校舎の破損。連帯責任でここにいる全員咬み殺すから。」
「なっ、オレ達もかよ!」
「あの人校舎壊されたことに怒ってるだけだーー!!」
「や、やっぱり…」
「あいつ本当に学校好きな。」


多分ディーノもまだ雲雀にリング争奪戦の話してないんだ…。いや、してないっていうか、できなかったんだろうな…。


「あなたは沢田氏側のリング保持者ですか?でしたらこのような行為をされては…」
「どけチェルベッロ!奴はただの…不法侵入者だ!!!」


どどどどうしよう!?このままじゃもしかしてまた失格とかにされちゃう!?
それはいけない!もとはと言えば私がちゃんと説明しなかったせいだ…!
しかもややこしいことにレヴィって人が雲雀に向かって……あーーーもう!!


ガッ


「まずは君から、咬み殺そうか。」
「なに!?」


レヴィって人の勢いとは対照的に、雲雀は本当に最小限の動きで足を引っ掛けて転ばせた。す、すごい、今の身のこなし……


「おーおーかっこいいねーー。」
「……」


うん、確かにかっこよか……って私は何を!!いやいやいや!!


「あのバカ出てくるなりメチャクチャしやがって。」
「でもやっぱりすごいよ。ヴァリアーの攻撃をいとも簡単に。」
「で、ですよねー!!」
「ああ、さすがだな。」
「できる…!何者なんですか?」
「奴はうちの雲のリングの守護者にして並中風紀委員長、雲雀恭弥だ。」


あ、やっぱりリボーンの中ではもう守護者決定なんだ…。
雲雀…リング争奪戦の話聞いたら参加してくれるのかな…。


「う゛お゛ぉい!!貴様何枚におろして欲しい!!」
「ふうん。次は君?」
「おやめください。守護者同士の場外での乱闘は失格となります。」


ぎゃーーーそれはダメ!!雲雀を止めないと…っ!


「落ちつけってヒバリ。怒んのもわかっけどさ。」
「!」


…と思ったら、山本くんに先を越されてしまった。でも柔和な山本くんだったら雲雀も……


「邪魔だよ。僕の前には、立たないでくれる。」


ダメでしたーーー!!
あ、あれ、いつの間にか山本くんが雲雀の背後に回ってトンファーを止めてる!すごい……山本くんもすごく成長してる!


「そのロン毛はオレの相手なんだ。我慢してくれって。」
「!」
「邪魔する者は何人たりとも…咬み殺す。」


ちょぉーーーー!!それが逆に雲雀のげきりん?に触れたらしくて、トンファーから棘まで出しちゃったよ!不機嫌度マックスですよ!


「す、ストップ雲雀!!」
「…ああ、いたんだ名前。」
「いましたよ!ほら、トンファーおろして!ね?」
「……」


ダメもとで頼んでみたら、相変わらず不機嫌な顔でトンファーもおろしてないんだけど、攻撃する雰囲気はなくなった……気がする。多分。


「ちゃおっスヒバリ!」
「赤ん坊かい?悪いけど今取り込み中なんだ。」
「ここで暴れちまってもいいが、でっけえお楽しみがなくなるぞ。」
「! 楽しみ…?」


そんなところにリボーンの助け舟!なるほど、報酬でつるってわけね!


「今すぐってわけじゃねーが、ここで我慢して争奪戦で戦えば、遠くない未来六道骸とまた戦えるかもしんねーぞ。」
「……ええ!?」


どんな報酬かとおもったらそんな……何を言いますかリボーン!
雲雀は骸くんに…1回、負けて……口には出さないけどものすごーく悔しがってて……
あれ?でも骸くんは今牢獄にいるわけだから戦えるはずないのに…


「ふうん。本当かな。」


…もしかしてただの口約束だけ…?
……ま、まあ、雲雀がトンファーをおろしてくれたことだし、いいか!


「校舎の破損は完全に直るの。」
「はい。我々チェルベッロが責任をもって。」
「そう……気が変わったよ。」


おおお!雲雀が戦いをやめた!うんうん、雲雀も成長してるな。


「…名前。」
「ぅあはい!」
「明日の委員会、忘れないように。」
「へ?委員会?」
「忘れたら咬み殺す。」
「はあ!?」


委員会……ああ、風紀委員か!!そういえば私風紀委員だった!理不尽なんだけど!







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