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「…よし!」


さーて今日も元気に学校行く前に綱吉さんちに寄って…


「やあ。」
「何の用ですか!?」
「最近並中の生徒が襲われてるからね。」
「そうだねー。それはわかるけど何で?」


何で何で何で朝から雲雀と一緒に登校しなくちゃいけないの!?ああもう綱吉さんのとこ行けないし…!朝から最悪だー!
でも確かに最近並中の生徒が襲われてるらしくて、なんでも襲われた人はみんな一様に歯を抜かれてるみたい。
それで実は数日前からリボーンに調査を頼まれてて、犯人は黒曜の生徒だってとこまでわかってる。
最初はただの不良同士のけんかかなーなんて思ってたんだけど……なんかおかしいんだよね…。


ピリリリリ


「!」


そんなことを思ってたらリボーンからの電話だ。


『調査の方はどうだ?』
「うん。今日中にはつかめると思う。綱吉さんは無事?」
『無事だぞ。じゃあ今すぐ頼む。嫌な予感がするんだ。』
「…わかった。」


やっぱリボーンもただの不良同士のけんかだとは思ってないみたい。


「…つかめるって、何が?」
「…何でもいいでしょ。」
「何を調べてるの?」
「別に何も!」


やばい、妙に雲雀がつっこんできた…!
ここで並中を襲ってる犯人とか言ったら絶対……なんかよくないよ!なんとか誤魔化さないと…!


「えーと…大安売りのスーパー!やっと見つかったの!」
「嘘。」
「……とにかく何でもないから!ってことで私用があるから!ばいばい!」
「……」


やっぱりだめだ!私ってこんなにうそ下手だったかなあ。













「ったく〜〜!オレは関係ないって言ってるのに〜!!」


剣道、空手、レスリング……よくこんなにチラシ集めたよなぁ母さん。確かリボーンを雇ったときもチラシ見てたし…。


「フゥ太がいればツナに向いた格闘技ランキング作ってもらえんのにな。」
「いらないよそんなランキング!」
「それか了平のボクシング部に入ればいーじゃねーか。」
「じょ…冗談じゃないよ!スパルタで殺されるよ!」


だからオレには関係ないってのに!少なくとも学校では平穏に……すごせてるのかなぁ、オレ…。


「まーもうじき明らかになるぞ。」
「へ?」
「名前に調べさせてるからな。」
「そういえば…」


いつもは迎えに来てくれるのに今日は来てないや。
…ってリボーン名前さんに調べさせてんの!?そーいえばボンゴレ専属のスパイだとか言ってたけど…大丈夫なのかなあ…。


ピリリリリ


「早速何か掴んだみてーだな……何だ?」
『敵のアジトを見つけたよ。…黒曜ヘルシーランドっていうところ。どうする?』
「気づかれない程度に偵察を頼む。」
『わかった。』
「……もう敵のアジトを見つけたみたいだぞ。」
「えーーー!?」


名前さんってすげー!
普段の様子を見てると時々忘れるんだけど、やっぱ名前さんもマフィアなんだよなあ…。全然そんな雰囲気、しないのに。


「…なあ、何で名前さんはマフィアなんてやってんのかな?」
「……どーしたんだ、急に。」
「いや…、なんか似合わないなって思って。」
「…そーだな。」


リボーンはただ相槌をうっただけで、オレの質問には答えてくれなかった。












こちら名前です。黒曜ヘルシーランドというところに来ています。
とある黒曜生の後をつけたところこの廃屋に入り込んだのが見えたもので。
あ、もちろん変装してますよ!茶髪のカツラ被って、黒曜中の制服着て。
それにしてもさっきの黒曜生もそうだけど、今までに会った黒曜生の子、みんな様子がおかしかった。
なんかうつろとしていて、自分の意思が感じられなくて……まるで誰かに操られてるみたい。
いやな予感をひしひしと肌に感じるけど、綱吉さんのため。真相をつきとめないと…!


「……」
「これは…思わぬお客さんですね。」


廃屋の中のある部屋に入ると、中には人の気配。それも、妙に落ち着いた感じの。
多分、この人が主犯…だ。普通の生徒じゃない。何か、私たちマフィアに近いものを感じる。
まさか、もしかして、この事件は……


「どうしたんですか?こんなところに…あなたのような女生徒が。」


外の光が差し込んできて、ソファに腰を下ろしている人の顔が見えた。


「!?」
「…おや…どこかで会ったことがありますか…?」
「いい、え…」
「……」


なん、で……?


「骸さーん!5位狩ってきたびょーんってあら?何れすかその女。」
「!」
「ああ犬。お疲れ様です。」


なんで………


「……」
「…名前さん!?」
「!?」
「やっぱり!このにおい、名前さんら!」
「ひ、人違いです…」
「間違えるはずねーびょん!このにおいは名前さん!」
「同じ香水をつけてるだけじゃ…」
「香水とは違くて!何れ知らんぷりするんらよー!」
「……」


なんで……、こんなところにいるの……?


「オレずーっとお礼言いたくて、あれからすっげー探したけど見つかんなくて…」
「……」


私だって、いっぱい探したよ……


「やっと会えたのに…オレらのこと忘れちゃったんか!?」


忘れるわけ、ないじゃない……!


「犬…ちゃん……骸くん…」








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