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無事にマフィアランドへとついたツナはみんなと一緒にビーチでのびのび遊んで……


「地下鉄!?え!?どこいくの!?」


…いなかった。
マフィアランドに着いたは良いが、入島手続きをリボーンに任され言ったところ、なんだかわからないうちにマフィア審査で賄賂の渡し方なんてものをやらされて、なんだかわからないうちに警備員に地下鉄っぽいものに乗せられて、なんだかわからないうちにたどり着いたのは島の裏側だった。


「よくきたなコラ!」


そこで待ち構えていたのは、鳥を頭に乗せて背中に長いライフルを背負っている赤ん坊だった。
リボーンと色違いのおしゃぶりのネックレスをしている。…ということはつまり、この赤ん坊もアルコバレーノの1人ということだ。リボーンはその赤ん坊のことをコロネロと呼んだ。


「リボーン!!」


コロネロはリボーンを見るなり背中のライフルをリボーンに向けて、それを避けたリボーンもコロネロに反撃した。
リボーンの弾丸はコロネロの額に当たったが、コロネロは普通に起き上がった。


「綱吉さぁ〜ん!リボーン!コロネロも!」
「何で名前さんまで!?」


そんなところに現れたのは半泣き状態の名前だった。


「ど、どうしたんですか!?」
「うう……私、確かに島の護衛のためにここに呼ばれて来たんです!だから挨拶しに本部に行ったら不法入島だとか言われて……」


名前も警備員につまみ出されてここに来たらしい。
しかし何故名前まで不法入島だなんて言われたのだろうか。


「呼んだのはオレだからな。」
「ーーー!!」


リボーンがサラリと言った。名前、絶句。


「んな…!じゃあ報酬の100年もののワインは…」
「あるわけねーだろ。」
「ひ、ひどい…!!」
「……」


ツナは心の中で名前に合掌し、同時に少しだけ親近感が沸いた。
名前もまたツナと同じく、リボーンの言動に振り回される被害者なのだ。


「関係者にはオレから言っとくから名前はみんなと遊んできていいぞ。」
「え?」
「(いいなあ名前さん…)」


だが最終的にはやっぱり、名前には優しい。女性に優しくするのは紳士として当たり前らしい。


「でも綱吉さん今から修行なんでしょ?だったら私も何か手伝った方が…」
「(名前さん…!)」
「いらねーぞ。いいから行ってこい。」
「でも…」
「…ツナからも言ってやれ。」
「え!?…あ、えっと、オレなら大丈夫ですからほんと!」
「オレが指導するんだぜ、コラ!」
「名前さんもたまにはゆっくりした方が、いいと思います…。」
「…綱吉さん…!」


綱吉の修行を一緒に見ようとしていた名前だが、リボーンとコロネロと、綱吉の言葉に押されて遊園地の方に戻ることにした。


「名前がオレたちの修行見たらいろいろ煩そうだからな。」
「ああ。名前は優しすぎるからな。」
「?」


名前が行ったあとの2人のセリフに、ツナは多少の悪寒を感じた。













「綱吉さん大丈夫かな…」


ツナが渦の中に蹴落とされているころ、名前は遊園地の方に戻ってツナのいる方を何度も振り返りながら歩いていた。
ツナはああ言っていたが、やはり心配らしい。


ドンッ


「ってーな気をつけろ…って…っ名前!?」
「え……隼人!」


後ろを振り返りながら歩いていたため、誰かにぶつかってしまった。
…と思ったら獄寺ではないか。確か獄寺は船に乗っていなかったはず。
何故ここにいるのかというと……まあ、不正に乗り込んだというわけだ。


「隼人も来てたんだ!」
「テメーこそなんでいんだよ!」
「私はガードマン………じゃないです…。」
「はあ?」


ガードマンとして雇われて来たと言いたいところだが、残念ながら不法入島者と言われてしまった名前は途中で口ごもった。


「隼人1人?みんなは?」
「それが10代目の姿がどこにも見あたらねーんだよ。」
「あ、綱吉さんならあっちで修行してるよ!」
「修行!?…さすがっス10代目!」


どうやら獄寺はこんなところに来てまで修行をしているツナに感銘を受けたようだ。


「ねえ、じゃあ一緒にまわろうよ!」
「はあ!?」


思いもよらなかった名前の一言に獄寺は驚き、赤面した。
そんな獄寺に構わず名前はもう獄寺の腕をとって歩き出していた。


「お、おい…!」
「ねえ、ポップコーン食べない!?」
「ああ?」


少し眉間にシワを寄せながらも、実はそんなに嫌じゃなかったりする。
なんだかんだで獄寺は付き合ってくれるのを名前は知っている。


「…あ!綱吉さん!」
「なに!?」


ポップコーンを食べながら歩いていると、岩山の隙間からツナの姿をかろうじて捉えられた。
遠いのでツナがリボーンとコロネロにボコボコにされてるところまではわからないが。


「10代目ー!」
「綱吉さーん!」


声をかけたらこっちに気づいたようだが、すぐに修行(?)に戻ってしまった。


「…じゃああれ乗ろっか!」
「な…誰があんな…」
「空いてるから今がチャンスだよ!」
「おい…!」


そして獄寺は、名前に振り回されてコーヒーカップのアトラクションに2人で乗り込んだのだった。
そしてカルカッサファミリーの奇襲を受けてみんなで戦って見事敵を追い返したのだった。








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