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「#エロ」のBL小説を読む
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08


ピピピピ


「んーーー……はいはーい?」
『クラスは1−Aにしといてあげたよ。』
「いや、どちら様…………って何であんたが私の『あと昼休みと放課後、応接室に来るように。』


プツッ


「……何で私の番号知ってんの…!?」














「ツッくーーん!朝よーーー!!」


ううん……朝かー……ああ、でも起きるの面倒だな…。あと5分したら起きよう…。


「ママさんお邪魔しますッ!」
「あら、いらっしゃい。」
「10代目ーーー!」
 

………あれ?こ、この声ってもしかして……


「っていうかリボーン!!」
「名前さん?!」


何で名前さんが朝ウチに来るんだよ?!しかも並中の制服着てるし!
ま、また学校に潜入する気なのかな…。でも今日はカツラは被ってないみたい。
っていうか、ノックも無しに入らないで欲しい…。一気に目が覚めちゃったよ。


「ちゃおっス。今日は一段と慌しいな。」
「誰の所為よ!奴…雲雀?に私のプライベート用の番号教えたでしょ?!」
「連絡がとれないと不便だからな。」
「連絡とれる方が不便だから!しかも昨日も…なんて事してくれたのよー!!」


すごい勢いでリボーンにつっかかる名前さん。わあ、こんな名前さん見るのは初めてだ。
リボーンにこんだけ文句を言って殴られないのは名前さんだけなんじゃないだろうか。オレがやったら絶対殴られるどころか、撃たれるよ…。
でも名前さんがここまで文句言うのも当然だよな。勝手に番号を教えられたら誰でも怒るよ。
しかもその相手がヒバリさんとなると……うん、大変だ。昨日何があったんだろう…。


「それがヒバリの出した条件か?」
「……あああすいません10代目!で、でも、私が心からお仕えするのは10代目だけですから!!」
「え…?」


全然話が見えないんだけど……いきなり話ふられても困るよ!


「だからまだ、傍においてください…!」
「いや、その、意味がわからないんですけど…!」


そしてはたから聞くと誤解を生むような発言は止めてほしい…!















その後、パニクる名前さんを落ち着かせて、今の状態にまで至った経緯を話してもらった。

どうやら名前さんはこの前皆で応接室に行った時に自分の武器を忘れてしまって、それをヒバリさんに取られて、昨日取り返しに行ったところ返してもらったにはもらったんだけど、条件をつけられたそうだ。
その条件というのが、並中の生徒になる事と、学校で変装をしない事と、ヒバリさんの部下になる事。
ヒバリさんに気に入られるなんて、すごいというか可哀相というか。ヒバリさんもとんでもない事言うな…。確か名前さん成人してるはずじゃ…。


「10代目ーーー!お迎えにあがりました!」
「今日も寝坊かー?」


って!そうだよ今日も普通に学校なんじゃん!!獄寺くんと山本来ちゃったよ…!
パジャマのままでこんなゆっくりしてる場合じゃなかった!早く着替えないと……


「あ、じゃあ下でお待ちしてますね。」
「う、うん…」


チラ、って名前さんを見ると、名前さんはオレの言いたい事を分かってくれたようで下に降りていった。
こういうところは鋭くてよかったなあ。名前さんの前で着替えるなんてできないからね…。


「んなッ…!何してんだ名前!」
「お、今日はわかったっスよ。」


あああそういえば獄寺君、よくわかんないけど名前さんに因縁?があるんだっけ!朝っぱらからダイナマイト出されちゃたまんないよ!


「ご、ごめんね、獄寺君に山本!早く学校行こう!」
「10代目!おはようございます!」
「わあ、10代目着替えるの早いですね!」


そりゃあ朝っぱらから爆音なんて聞きたくありませんから…!
名前さんにつっかかる獄寺君をおさえて、オレは家を出た。この時間ならまだ歩いて行っても大丈夫かな。




















「何で名前が一緒に登校してんだよ!」
「ふん、それは私も並中の生徒だからよ!」
「はあ?!」


今日の朝もいつものように10代目を迎えに向かったら、朝練してた山本に会って一緒に行く事になって(最悪だ)、更に10代目の家につくと最初に出てきたのが並中の制服を着た名前。
だが、決して変装をしているようではなかった。ヅラも被ってねーし、変装メイクもしてねぇ。
なんとなくその姿を見てたらイライラしてきたからダイナマイトでも投げつけてやろうとしたら上から10代目が降りて来て、結局名前も一緒に登校する事になっていた。何で名前まで一緒に学校行くんだ?胸クソ悪ぃのは山本だけにしてほしい。
そこで聞いてみると、当たり前のように返ってきた答え。いや、当たり前じゃねーよ。むしろ開き直ってねーか?コレ。


「? 名前さん中学生だったんスか?」
「んなわけあるか!二十歳だろ!」
「む。女性の年齢をバラすとは感心しないな。」
「まじスか?もっと若いかと思ったー。」
「わ、ありがとう。」


野球馬鹿ウゼーー!名前もウゼーー!どう見ても中学生には見え………ないだろ!せめて高校生だ!


「何で今更中学通う必要があんだよ?!」
「…隼人、そこは知らなくて良いところよ。」
「1番重要なところだろが!」


ああ、意味わかんねぇ!理由も無しに名前がこんな事するわけねーだろ。
苦笑いする10代目を見るところ、10代目はその理由を知っているんだろう。
だとするとファミリー絡みの事か?いや、それなら何でオレに言えないんだ。


「ごご獄寺君、ダイナマイトしまって…!」
「! チッ、10代目に感謝するんだな。」
「大丈夫ですよ10代目。隼人のダイナマイトなんて防ぐの簡単ですから!」
「てんめ…ッ!!」
「(お願いだからやめてくれーー!!)」


とにかくすっげームカつく!!







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