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13

「極限に見舞いに来たぞ名字ー!」


7日目。最後の付き添いは…聞いての通りです。
了平は中学の同級生…かと思いきや「本人も忘れるほど2年生だった」とか言い出して実は年下だったっていう…とにかく凄まじい男だ。
このテンションも久しぶりだ。最初はイラっとしてたけどすぐに広い心で受け止められるようになった。


「聞いたぞ!マフィアに狙われたんだってな!」
「狙われたっていってもそんな大したことじゃ…」
「そんな時はこれだ!」


ドン!と了平が机に置いたのは大きな酒瓶。
え、飲めって?(大したことないけど仮にも)怪我人に?


「久しぶりの再会だ!飲もうではないか!」
「あのねえ…。」


まったく…呆れてつっこむ気にもなれない。
見舞いの品として酒持ってくるなんてあんたぐらいだよ。
10年経っても変わらないなあ、了平は。









「どうだ名字!この酒は極限にうまいだろう!」
「うん、日本酒久しぶり。」
「やはり俺たちはこの味だな!」


…結局飲んでしまっている自分がいます。まあ、お酒は好きだし。
了平ってば、自分から誘ってきた割にはお酒に弱いみたいで、もう酔っぱらい状態だ。
…そうは言っても普段とそんな変わらないんだけどね…。普段が普段だから。
声がいつもより大きくなって一段とうるさい。


「それはそうと!ついに沢田と結婚するそうだな!」
「ぶっ」


この酔っぱらいとんでもない事を言いだしました。
私と綱吉が結婚?ちょっと待って何それどこ情報?


「いやーめでたいではないか!式はいつだ?極限に参加するぞ!」
「しないから!誰から聞いたのそんなこと!」
「パオパオ老師からだ!」


はいつまりリボーンくんね納得です。
確かに昨日はつい「一緒にいたい」って漏らしちゃったけど、そのまんまの意味で他意は無い。
綱吉は私の特別で、大切な存在だもん。でも、結婚とかはなんか違う気がする…っていうか、想像つかない。


「まあ今夜は飲み明かそうではないか!」
「やだよ了平絶対わかってない。しかもまだ真っ昼間だから。」
「細かい事は気にするな!」
「細かくはないと思うんだけど…まあいいや、飲もっか。」


この状態の了平には何を言っても無駄だ。
それならもっと飲ませて潰しちゃった方が早く静かになりそう。
勘違いされたままでもいいや。どうせ明日には、帰るんだし…。


「きょくげーーーん!!」
「はいはいきょくげーん。」
「気合いが入ってないぞ名字!」






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