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12

「名前!」
「ビアンキさん!」


6日目に来てくれたのはビアンキさん。
部屋に入るなり抱きつかれて、嬉しいんですけどあの、む、胸が…!
女の私でもドキドキしちゃうような胸が…!そしていい匂いがする…って私は変態かッ!


「元気そうでよかったわ。」
「ビアンキさんも!」


ここでやっと離してくれたビアンキさん。わあ、すごく大人っぽい…!


「名前、ツナの正妻になるんですって?」
「は!?」


ビアンキさんがとんでもない爆弾を投下してきた。
昨日のリボーンくんといい、何だっていうんだ…。そんなに私とツナを結婚させたいの?


「あら、違うの?じゃあ愛人?」
「どっちも違います!」


正妻だろうが愛人だろうがキラキラした表情は変わらないんですね、ビアンキさん…。


「でもリボーンからは時間の問題だって聞いたわ。」
「……」


リボーンくんめ…何を勝手なことを…!
確かに昨日「一緒にいたい」とは言っちゃったけど…


「私は、幼なじみでいいんです…。」
「……素直になることは大事よ。」


…昨日の言葉も、今の言葉も、私の本心で偽りはない。
綱吉と一緒にいたいと思うし、このまま幼なじみでいいと思う。
それ以上の関係なんて望んでない…っていうか、想像つかない。きっと綱吉も同じなんじゃないかな。


「…私はいつでも相談にのるわよ。」
「あはは…ありがとうございます。でも私、明後日には日本に帰ると思うんで…」
「…ツナが引き止めたらどうするの?」
「綱吉は……引き止めませんよ。」
「どうして?」
「……」


どうして……って聞かれると、うまく答えられないけれど。
とにかく、綱吉が私を引き止める姿はどうしても想像できない。


「小さい頃からずっと一緒だったから、綱吉のことはよくわかります。」
「…でも、成長したわ。この10年で。」
「……」
「それに、名前も綺麗になったわ。ここで逃がしたらツナは本物の馬鹿ね。」
「…ふふ、ありがとうございます。」


もし、綱吉が私を引き止めたら……私は、どうするだろう。






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