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09


「はははっ、確かに!で、その理科の先生が酷いんスよねー。」
「そうそう!私よく雑用押し付けられたなー。」


3日目。今日の付き添いは山本くん。
山本くんも変わらないな。10年前と話してる感覚が全く一緒。
人柄がいいから話しやすくて、今も中学の時のことで盛り上がってすごく楽しい。
そういえば山本くんには野球ボール直撃された思い出があるなあ。…あれは痛かった。死ぬかと思った。


「そういえば山本くん野球は?」
「ん?今でもたまにやってるっスよ。やっぱ体は動かしとかなきゃなまっちゃうんで。」
「へえ…」


山本くんならプロに行くと思ったんだけどな…うまい具合に避けられた気がする。
それとも得意の天然?どっちにしても、深くは追求しないでおこう。


「私二日間ここにいたら結構体なまっちゃったかも。」
「それなら軽くストレッチでもどうスか?」
「いいかも!」


二日間もここから出てないから本当体がなまっちゃってしょうがない。
と言っても元々そんな運動する方じゃないんだけどさ、ほら、人間やっぱ少しでも動かないとだよね。
…というわけで、スポーツに詳しい山本くんが直々にストレッチを教えてくれるみたいです。


「次はこうなー。」
「ちょ、山本くん、私体かたいんだって…!」
「だいじょーぶ!すぐ慣れるっスよ。」
「いたっ、痛いってば!」
「痛いくらいが丁度いいんだって!」
「ギブ!ギブ!壊れるっ…」
「ははっ、まだまだこれからっスよー?」


しかし忘れていた…山本くんの基準は私とは違うんだってことを…!
ちょ、普通の女の子にいきなりこのストレッチはきつくありませんか!
山本くん容赦なく押してくるけど私のかたい体は悲鳴をあげています誰かヘルプミー!




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