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旅に出て数日。

私、運命的な出会いをしました。


『松寿丸くうぅぅぅぅん!!!』
「っぐは!?」


その背中にいきなり飛びつけばガクリと身体を前倒しにさせながらも私を受け止めてくれたのでニヤニヤ笑いが止まらない。


まさかこんなところで会うとは思わなかった。


まさにこれは運命!!!!

だだだだーん!!!!


「っな名前か!?」
『Yes, my darling!』


もぅ!松寿丸くんったらちょっと見ない間に大きくなっちゃって!!

松寿丸くんも私に会えた事を喜ばしく思ってくれたのか若干頬が緩んでいる。


森の開けた野原で太陽に向かって光合成してる人がいると思ったらやっぱり松寿丸くんだったのね。


まさにこれは運命だうん、結婚しよう。


『ちょっと、見ない間に逞しくなっちゃってげへへへ』
「っき、気色悪いわ!!離れぬか!!」


私から離れようと腕の中で身体を捻らす松寿丸くんを離さぬようしっかりホールドする。


後ろでサブや佐和さん、重弥さんの苦笑いの声が聞こえてきたのでそのまま振り返る


『どや!これが私の修行の成果だ!!』


ガシリと力強く松寿丸くんを離さない。
これが私の今までの修行の成果なのだ。





名前、それはねぇだろ


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