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設定偽造満載。









「いってぇよぉぉ!!」


泣きながら、昼間から酒を飲む義弘様の元に走って行った辨助とその後を追っていく辨助の仲間を鼻で笑う。


夏の間、昔重弥さんがお世話になったという島津義弘様のところでお世話になることになった、私たち。


少年との喧嘩に見事勝利した私はその少年、辨助によく絡まれる。


辨助もどうやら、義弘様のところでお世話してもらっているらしい。


そして、ここいら一帯の子供たちをまとめている餓鬼大将らしい。


それを負かしちゃったもんだから、あれからよく喧嘩を申し込まれる。


『もう、いい加減にやめない?』
「おれさま止まんねー!!」


いや、止まれよ。


そう言って突進してきた辨助を闘牛士の如くかわす。

お互い子供といえど、力の差は子供だからこそ大きい。

私より何歳か小さい辨助は、他の年上の子より強いかもしれないが、普段鍛えてる私には到底かなわない。


だけど、何度負けても向ってくるその度胸は嫌いじゃない。


「このおたんこなす!」
「このすっとこどっこい!」
「ちっくしょー!なんだこのやろー!」


ただ、ちょっと口が悪い。

ピーチクパーチク、暴言がその小さな口からはき出る

それに呆れつつ、時々気にしてることやらなんやらを言ってくるもんだから、つい私も逆上してしまう。


「このブスっっ!!」
『潰すっ!』


なんて、事もしばしばだ。


それを、どこか心の中で大人げないと呆れる自分と楽しんでる自分がいたりもする。





「うええぇぇ!!!おれさま泣かねぇぇ!!」
『泣いてんじゃん。』



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