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毎日毎日、飽きずに私に「決闘だあぁ!!」と仲間を引きつれてやってくる辨助に満足に鍛錬も出来やしない。
そして今日、佐和さんに提案されたそれを実行するつもりだ。
「おい名前!!!」
さて来た来た。
いつもの通り、仲間を引き連れてやってきた辨助。
『何、また来たの?』
「今日こそはかしこいおれさまが考えた落とし穴でお前を倒してやる!!」
ッドドン!と効果音がつきそうな位胸を張っていう辨助に呆れて開いた口がふさがらない。
ちょ、おま、最初から策明かしてちゃってるじゃん……
それに、まわりの仲間たちも気づいてないのか辨助と一緒に胸を張っている。
お前ら馬鹿か。
「みんなで突撃だ!こわくねーぞ」
でやあぁぁ!とかかってくる辨助たちに苦笑いしながら
攻撃を避け続けていると、自分がどこかに誘導されているのに気づいた。
それで、まわりを見渡すと不自然に土の色が違う場所があることに気付く。
よし、じゃぁ……1、2、3
ドスンと音を立てて私はしっかり受け身をとって穴に落ちる。
「よっしゃあぁ!名前が穴に落ちたぞおぉ!おれさまのおかげだー!」
上から、辨助の嬉しそうな声が聞こえてっほ、と息をつく。
しばらくして、穴から引っ張りだされると得意げな顔をした辨助が私の元に来る。
「おれさまの策にまんまとはまったな!」
『ソウダネー』
「おれさまはかしこいだろ!」
『ワタシ、アンナトコロニアナガアルナンテ、オモッテモミナカッター』
「そうだろう!そうだろう!!」
『ウンー』
片言で遠い目をしながら話す私に気付いていないのか、良い笑顔で辨助は笑っている。
「よし!じゃぁ、お前も今日からおれさまの仲間だ!!」
『え?』
「名前とおれさまがそろえば、敵なしだ!おれさまが天下をとるぞ!!」
『は?』
これから、一緒にやってこうゼと笑った、辨助にまた口がふさがらなくなった。
ドウシテコウナッタ?
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