22




ホンダムを目撃してからしばらく


もうすぐ梅雨だ。

何?場面展開が早いって?

しょうがないここは戦国時代、新幹線や飛行機みたいな便利な乗り物はない。

まぁ、ホンダムは別だけど。

だから移動には時間がかかる。

しかも移動手段は歩き、荷物は馬に乗せてある。


私が来る前は馬でゆったりと移動してたらしいけど私が来てそれを止めたらしい。

まぁ、十中八九私が馬に乗り慣れてないからだと思う。

皆、優しいなぁ。

でも一応は私も1人で馬に乗るための稽古はしてもらっている。

その方が皆も私っも楽に移動できるしね。


あ、それと、この前団子屋で久々に佑介くんに会った。

無口無表情だった彼がまさかの変貌をとげていた。

出会い頭笑いかけてきたのだ、一瞬誰かと思った。

いつもは、口の端がわずかに上がる位で滅多に笑ってくれないというのにっ

それが慣れないそうに、けど、ヘラっと笑ったのだ。


なんだ、なんだと聞けば、私に言われた通りに明るくしただそうだ。

まぁ、徐々に徐々に明るくなっていけばいいよ。

でも確かに、話かたも明るい。

どうやら、サブの話方を真似たらしい。

うん、確かにそれっぽい。

そう、頷いたら。
緊張したように「こ、こんなものでいいのか…?」と聞かれた

あれ?口調戻ってる、と思ったものの口には出さず。

いいと思う、私は好きだよ。と言えば。

「よ、よかった、若様もそう言ってくれたんだ!!」と嬉しそうに言っていた。

でも、やっぱりまだこの話方に慣れないようで意識しないと元に戻るようだ。

ふんふん、早くその若様と仲良くなれればいいよね。


そんなことを思いながらニヤニヤする道中。





次は何処に向うのだろう


23/63
prev | next

back

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -