もう遅いの (3/27)


『フィンクス別れよう』

やっと絞り出した言葉

私がこの言葉を口にするなんて
思っていなかったんだろう

目を見開いていた

「あぁ?お前何言ってんだよ?」


何回も浮気されて許して
「遊びだ。アラタだけだ」って
言葉をずっと信じてきたし
飽きられない様に努力もした
だからか結局浮気をしても
戻ってきてくれた。
それだけでいいって
思ってた頃の私はもういない。


『もう終わりにしたいって言ったの』

「なんでだよ?」

『結局フィンクスは私じゃ変わらない。
追いかけるだけの恋愛なんてもうしたくないよ』

「この前の女のことまだ怒ってんのか?」

『そんなのどうでもいい』

眉間に皺をよせ頭をボリボリかく

「じゃあ何だよ?
今まで別れるなんて
言わなかったじゃねーか」

『もう疲れたの。
何回も浮気されて許して
そのたびに傷ついてた。』

「あー。悪かったって!
もうしねーって!
俺はお前だけだ!」


何勘違いしてるの?
もう甘い言葉なんていらない
いらないよ・・

愛して欲しかっただけなの。


フィンクスに背を向けて
出て行こうとすると
背中から抱きしめられる

大好きなこの温もり
でももうお別れ

「・・・行くなよ」

『もういいでしょ?
離してよ。
私達同じことは繰り返しすぎたよ。』

私ほど貴方を愛せる人など居ない
それを知ればいい
悔やめばいいよ


「別れ話してるのお前なのに
何で泣くんだよ。」

頬をつたう涙

どれだけ傷つけられても
大好きだった
今も好きなのかもしれない

でも私は前に進む

『今までありがと。さよなら』

抱きしめられていた手を優しく解き
部屋を出た

玄関を出ても
涙は止まらなかった

本当に愛してたんだ。
好きだった。大好きだった。


いつかまた出会えるなら
笑って会いたい






なんか浮気する人との
別れを書いてみたかったのです。
でもフィンクスには一途であってほしーな。笑




モドル


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