フィンクス×少女2 (16/27)


流星街をブラブラしてたのはたまたまで
腕試しでもしよーかと思っていたら
数人の男に囲まれる
銀色を纏った子ども

髪がなげーし女のガキかと思い
遠めから見ていると

揉めているようで
ガキは困った様な顔していた

弱いモノは喰われる此処で
助けるなんてしないのに
体が勝手に動いていた

男達をぶん殴れば簡単に吹っ飛んだ

人助けをしたなんて
他の奴らに知られたらからかわれるな
なんて思いながらガキを改めて見た

銀髪に藍色の目
薄汚れてはいるが
陶器のように白い肌
大きな目に整った鼻と口
こんな薄汚れた流星街にいるのに
澄みきっている瞳

人形みてーだな。

クロロが好きな美術品を
美しいなんて思ったこともねーが
コイツみたいな奴のことを
綺麗って言うだろうな。


悪人面と言われてる俺なんかに
助けられてビビってんだろーなとおもい
なれないことなんてしなきゃ良かったと
後悔し始めていたら

「素敵・・・」
「あ?」

ガキは目を輝かせて俺を見ていた
なんだこれ

「あの・・・!ありがとうございます!」

「別に。じゃーな」

と歩きだそうとしたら
ぐいっと服を引っ張られた

「お、おしゃべりしよ?」

人と話すことに慣れてないのか
耳まで真っ赤にして俯きながら話す


偶然と運命

可愛い

なんて柄にもなく思った



モドル


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