キルアとの出会い (13/27)


イルミの仕事でパーティーのパートナーとして
付いていくようになり
仕事を一緒にこなすようになった。
あたしは監視役でターゲットと
接触することはないけれど。


「アラタ、俺の弟キルア」

ある日イルミに引きずられる様に
現れたのは銀髪の少年
猫目の所が少し似ている

「初めまして!あたしはアラタ!」

「・・・ども」

握手を求めるもチラっと見ただけで
手だけが虚しく残る
それをイルミの手が優しく包む

「アラタは俺以外には触れなくていいから」

その言葉にそっぽを向いていたキルアが
凄い勢いで振り向く

「なっ!はぁー?!」

「キル、うるさい」

その時イルミの電話が鳴り
イルミが部屋の外へと出ていく

「なぁ、あんた兄貴の何?」

射抜く様な視線
確か11歳の少年がこんな目ができるのか

「・・・内緒」

わざとそんな返事をしてみると
ふん、とそっぽを向いてしまった

その様子がなんだか猫のようで
可愛いと思ってしまう

「あはは!キルア君可愛い!」

「っうざ!!」

イルミと違って喜怒哀楽が
はっきりとしていて少し面白かった

「・・・暗殺とかできんのかよ?」

イルミはまだ戻ってこないので
ジュースを出し2人でソファーに座る

「えー?できないよ?」

「は?できねぇのに
あいつと一緒にいんのかよ?!」

前のめりになり
飲んでいたジュースを落としそうな勢いだ

「ん?うん」

「なにが楽しくてあんなのと一緒にいるんだよ・・・」

え?何これ?惚気けていいの?
普段惚気ける相手なんていないので
口から言葉溢れて止まらない

「イルミの素敵なところはー・・・」

1時間ほど話しふと気がつくと
キルアはげっそりとしていて
その横にはイルミも座っていた

「う、わっ!イルミ!聞いてた?!」

「うん、でも最初の10分くらいは
聞き逃しちゃった。いいよ、続けて」

「そんな前から?!」

げっそりとしたキルア君が呟いた

「もうわかったから帰っていい?」

「「だめ」」

「うぜぇ!」





モドル


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