イルミ×花火 (10/27)


「イルミって花火みたことある?」

「あるよ」

「いいなー!!!あたしも見てみたい!」

「ふーん」

なんて会話をしたのが三日前

「イルミ・・・ここ何?」

どこかのビルの屋上に連れてこられて
何故か屋上に置かれている
高級そうなソファーに座っている
もちろんイルミの膝の上。

「ビルの屋上」

「いや、それは見たらわかるけど。
ここで何するの?」

「あれ」

と指をさしたほうに顔向けると同時に
空に飛び上がる口笛のような音と
破裂する短い音とあられが散らばるような音が続けて鳴り
色とりどりの光が真っ暗な空を明るくし

「うわー!!綺麗・・・!!」

手を伸ばせば届きそうで
花火が落ちて来そうな場所
こんな近くで花火を
見れる事なんかあるのだろうか

はしゃぐ私の後頭部にイルミの温もりを感じた

「今日花火が打ち上がる日だったの?」

「見たいって言ったからね」

「え?えっ!これイルミが?!」

勢いよく振り向くとそこには
いつも通りのイルミ

「ありがとう!!!」

聞き流していると思ってた話を
覚えてくれていたことの嬉しさと
それを実行してくれる優しさ。

横抱きの状態になり
ぎゅーっとイルミに抱きつく

「打ち上げ花火なんて高いのに
本当にありがとう」

そっと離され顎を掬われ
唇が重なる

「たいしたことない」


どんどん深くなるキスに
服の中に入ってくる手

「んっ!ちょっとまって!
花火まだおわってない」

「充分みたでしょ?
花火より乱れるアラタが見たい
花火上がってるし声出しても大丈夫」

「んんっっ・・・!」

花火を見るのを諦めて
イルミとの快楽を貪ることに決めた





モドル


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -