イルミの悩み (9/27)
仕事終わりに話があると
イルミが珍しく誘ってきた
暗いbarで酒を煽る
「話って何?◆」
「実はさ
悩みがあって。」
「珍しい◆イルミも悩んだりするんだ▽」
「何それ馬鹿にしてる?
ま。いいけど。
最近泣いてもめちゃくちゃに
抱いちゃうんだよね。
それが悩み。」
「それ、君が飼ってるペットのことかい?◆」
「そう。アラタの話。
何回も抱いて
最後は疲れて
意識とばしちゃうくらい」
「君は淡白そうなのにね▼」
「それがさ。今まで女なんか
何回も抱きたいと思ったことないんだけど
何回抱いても足りないんだよね
肌のさわり心地とか
感じてる顔とか
痛がる顔とか泣き顔とか
すごく欲情しちゃうんだよね」
「・・・自慢かい?◆
そんなにいいなら
僕にも味見さしておくれよ▽」
「は?馬鹿なの?
無理に決まってるでしょ。
あーヒソカにこんな話してたら
抱きたくなったし帰るね」
黒髪をなびかせて
barを出ていくイルミを見つめる
「ま、彼女がそれでいいから
イルミの傍にいるんだと思うけどね◆」
グラスに残ってるお酒を飲み干し
barをあとにした
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モドル