がちゃ
『ふう…ただい』
「アル、お兄ちゃんにただいまのキスはどうした?」
『せめてただいまくらい言わせてよロー兄。というか何でもう家にいるの?まだ仕事中の時間じゃないの?』
「アルのためなら俺はいくらでも職権を濫用してやる」
『そんな事をドヤ顔で言われても全然ときめかないから。お願いだから職場に帰ってよ、ペンギンさんが困るでしょ』
「!? アルは俺よりもペンギンを優先するのか!?」
『浮気された彼氏のような顔しないでよロー兄』
「アルには俺がいれば十分だろ!?」
『残念ながら別にロー兄がいなくても私は生きていけるよ』
「……………はっ!ツンデレか、ツンデレなのか!?」
『あ、とうとう現実逃避した』
「いいか、アル。ツンデレというのはツンが1でデレが9のことだ」
『そんなツンデレの黄金比があってたまるか。9割デレって何』
「俺はいつでもアルにデレてもらいたいんだ」
『お父さーん、今日の晩御飯なにー?』
「くっ、お兄ちゃんはめげないからな!」
『自分でお兄ちゃんとか言って恥ずかしくないの?』
「全く!」
『(ドヤ顔うざっ)』

≡≡≡≡≡≡

『わ、今日の晩御飯はハンバーグだ』
「あぁ、アルはこれ好きだろ?」
『うん。お父さんの作ったハンバーグが一番好き』
「アル、前半の言葉を抜いてから俺に向かってもう一回言ってくれ」
『お父さん大好きー』
「アルー!?」
「アホか」
「携帯構えてる怪しい奴にんなこと言うわけねーだろ」
「おいロー。ちゃんと手は洗ってきたのか」
「俺は小学生か何かか」
「少なくとも脳味噌は小学生以下だろ」
「ハッ、中卒のキッドに言われたくないな」
「あ゙ぁ?」
『ロー兄もキッド兄もご飯の時に喧嘩するのは止めなよ』
「あ。あたしがあいつらの飯食ってもいいか?」
「…そうだな。ローとキッドの飯はボニーが食ってもいいぞ」
「よっしゃ!いっただきまーす!」
『……いただきます』


ただいま、いただきます
((俺達の飯!!))

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