「アルー!今日は学校終わったら買い物に行くわよ!」 『え、この前も行ったような気がするんだけど…』 「行くわよねー?」にっこり 『………行きます』 ≡≡≡≡≡≡ 「あ!この服アルに似合うんじゃない?」 『ねぇナミ。何でさっきからふりっふりのやつばっかり選ぶの?何かの嫌がらせ?』 「失礼ね。いつもあんたが可愛げのない服ばっか着てるから、たまにはスカートとかワンピースとかを着せようと思ってるだけよ」 『スカートとかワンピースってひらひらしてて苦手』 「仮にも青春真っ盛りの女子高生が言う台詞じゃないわね」 『私は見た目よりも性能重視だよ、ナミ。ズボンは歩きやすくて良い。何で女子の制服がスカートなのか甚だ疑問だね』 「あんた本当に女子?」 『まぁ一応生物学上はね』 「生まれ変わったら男子になりなさいよ」 『その前に私は鳥になりたい。ローに…ごほん、変態から逃れる為に翼が欲しい』 「真顔で答えないで、悲しくなるから」 『でも、私一応ふりふりした服持ってるよ?』 「え、そうなの?」 『ロー兄が何処からか用意した何故かサイズがぴったりのゴスロリやらメイド服やらが』 「…………」 『いつの間にやら私のクローゼットの中に入ってるから嫌でも目に付くんだよね』 「…………」 『この際、いつの間にクローゼットの中に入れてるのかは置いといたとしても、それを当たり前のように買いに行くロー兄を想像したら私ちょっとロー兄の今後が心配で…』 「……なんていうか…頑張って」 『…ありがと』 放課後は学生の自由時間 (値切り過ぎで店員さんが涙目になってるよ、ナミ) ←戻る |