アイツはもう止める気ないんだろう







学校も終わり、カツンカツンと音を鳴らしながら階段を上がる。
因みにぼくが履いているのは運動靴であってローファーじゃないので悪しからず。だってローファーって靴擦れするんだもの。

そして、今日も今日とて家の扉に手をかけ、開けた。




「ただいまー」


「けーり…」




うん。やっぱり零崎がいたようできだるそうな、意識が完全にあっちに行ってるような返事っというかなんつーか。まぁ、返ってきた。




「お、何。勉強?」


「そ」


「よくやるねー…。ぼくなんかテストの時しか―――――……あーオイ零崎よ」


「何だいーたん」




勉強の姿勢を崩さない零崎に腹をたてた訳じゃなくて、問題はその服装にあった。
ぼくはとりあえずカバンを置いて言った。つーか叫んだよ軽く




「なんでまた制服着てんだよ!お前はよぉおおぉぉおおおお!!」




制服着てたよ零崎!!3日目だもんな!期待裏切らないよなお前!!
そしてなんか「え?何言ってんの?」みたいな顔しやがってこいつは…




「制服好きだからだって」


「好きすぎだろ!つか着替えろよ!!制服でコタツ入って勉強すんなよ!!」


「え?何で?いいじゃん」




よくねぇょ。と、瞬時に思った。




「よくねぇよ!制服悪なるわ!!」


「えー」




えーじゃねぇよ。このチビめ。
何でコイツこんなに制服着たがるんだろ……謎だ。


しぶしぶ着替え始めた零崎を見てぼくも着替えた。
ぼくもぼくで着替えるの速いけど零崎はもっと早かった。もう着替え終わってた。
黒のズボンに長袖シャツ。うん、ならいっか。

よし。The 放置でLer's PC…。




「……うん?」




アッレー?
おかしいな、なんか違和感?

―――――零崎を上から下へとThe ガン見。



…………あ!




「お前…………なんでズボン制服のままなんだよ!!」


「バレた!?」


「バレるわ!ドアホ!!」







変に粘る零崎との制服事件(…まぁ、事件ってほどでもないけど)は、まだまだ続きそうです。








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