放課後、ケイのお見舞いに行こうとケイの部屋に向かった。
途中で購買に寄り、ケイの好きなヨーグルトと飲み物を買った。
「ケイ、大丈夫か?購買で適当に…………」
買ってきたぞ、と言おうとしたが、固まってしまった。
ケイが、ソファでキスをしていた。
ケイは相手の肩に手を置き、相手はケイの髪を愛しそうに撫でながら。そして、下半身は、繋がっていた。気づいたら、俺はケイの上にいる相手の頭を掴んでいた。
「てめ…………、平岡?」
「そうだけど?…………ケイ、ごめんね。一回抜くね」
「アッ」
こいつは、何でこんなに愛しそうにケイに接するんだ。
何でてめぇがケイって呼んでんだ。
ケイのお腹を見ると、大量の白濁が飛び散っていた。
………どんだけヤってやがんだ。
「で、なに」
「なにじゃねーよ。なんでここにいてケイ犯してんだ」
「犯す、って。ムリヤリみたいな言い方やめてくんない」
「………は?」
「てか、別に君とケイは付き合ってるわけじゃないんでしょ?」
「………」
「別に君にとやかく言われる筋合いないんだけど」
「っ、ケイは!」
「ケイは?」
「ケイは、俺の………」
「君の?」
「…………っ」
「はっ、…………お前にケイはやんない」
「あ?」
「ケイを苦しめるお前に、やんない」
「な、」
「ケイは俺が幸せにする」
なんなんだよ、こいつは。
「お前みたいな弱虫、ケイにはいらない」
なんで、お前にそんなこと言われなきゃなんねぇんだ。そう思っても口に出せないのは、こいつの言ってることが正しいからなのか。
それから、どうやって部屋に戻って来たのかわからなかった。気づいたら部屋のベッドに座っていた。
痛い。
痛い、痛い、痛い。
でもどこが痛いのかはわからなかった。
怪我も、血も流れていない。
そのかわり、涙だけが溢れた。