「あ、トキさんとご主人様だ」
庭を掃除している僕は下っ端の召使いです。箒で落ち葉を集めていると視界の端にご主人様とトキさんが歩いていらっしゃるのが見えました。
トキさんは今日も頬を紅潮させてふらふらしております。
このお屋敷の暗黙のルールとして、ご主人様とトキさんのお楽しみ中は知らんぷりをします。気を利かせて別の場所に移動してはいけないのです。衆人環視もプレイのひとつだからです。
「トキ、ふらふらだな」
「すみ、ませ」
「薬強すぎたかな?」
「いえ、あっ」
近い!会話が近くに聞こえるくらい近い!うわ、僕は何もきこえないっ、ううう。
「トキ、あそこに座って休もうか」
「え、でも」
「早くしろ」
「は、い」
どこで休まれるんですか!できれば遠くで休んでください!……というか、この辺に休む場所って、ないんじゃ……。
「あっ、あ、」
「いい眺めだな。自分では抜けないだろう」
「ひ、あ、前も、だめ、」
「トキのために作らせた水場だからな。楽しめよ」
「や、なか、動く」
えええ!たしかに、すぐ近くに使われていない水場っていうか蛇口っていうかがあるけど、まさかのプレイ用だったんですか!
「あっ、きもち、んっ、あっ」
「気に入ったみたいだな」
「あ、あっ、んっ、きもち、ですっ」
「おい、お前」
「ひいっ、はいっ」
きた!呼ばれた!なんでご主人様とトキさんのプレイでは第三者を必要とするんだ!僕は涙目で後ろを振り向いた。
「ちょっとこっちにこい」
「は、はい」
そこにはトキさんが蛇口のあった場所に跨って気持ちよさそうに上下に動いていた。そして足の間からはホースが垂れていた。
スカートが長いのでどうなってるかはわからないが、逆にそれがエロい。
「そこに、赤と青の印がついたハンドルがあるだろう」
「はい」
「青い方を回して見ろ」
ご主人様の指示に逆らえるはずもなく、僕は言われたとおりハンドルを回した。
「ひ、あ、あ、ああっ」
「えっ」
「まだ回るだろう」
トキさんの嬌声が大きくなりびっくりして手を止めると、ご主人様に怒られた。
「は、はい」
なにがどうなっているかわからずに、とにかくハンドルを回す。
「あ、はげしっ、ああっ」
「え、え、」
「あーっ、あっ、う、あ、あ、」
ようやくハンドルが止まると、トキさんは最初よりも激しく上下に揺れていた。
「このハンドルは、トキの中にあるバイブに繋がっている」
「え」
「今度、使ってみるか?」
え、エロいですご主人様っ!
「冗談だ。トキ用だからな。他の奴には辛いだけだ」
トキさんさすがです。
「次は赤いハンドル、回して見ろ」
「はい」
赤いハンドルを回す。するとトキさんの反応が変わった。
「あ、あ、あ、」
「どうした、トキ」
ご主人様はそう言いながらも楽しそうに笑っている。
「で、出てる、あ、あ、あ、」
下をみると足の間から垂れていたホースから、とろとろと白い、液体が。
「わかるか。今のハンドルはトキのコックリングに繋がっている」
その声にぞくりとした。
「このホースをトキの口に突っ込むのも後ろに繋げんのも自由にできる」
ご主人様の手が僕の肩にかかった。
「それともお前に繋げるか?」
このお二人は。
「ト、トキさんの、お口に、」
いつもこんな激しいプレイをしているのか。
「それが見たいんだな」
ご主人様は嬉々として僕にホースをトキさんの口に持って行かせた。
トキさんの目はすごく嬉しそうだった。
僕はそこで解放してもらえたけど、お二人のプレイはまだ続いていたようだ。
そしてトキさんに気に入られた僕は、トキさんに絡まれ続けるのだった。
end
おまけ
「トキ、またイったのか」
「ん、ん」
ホースを両手で持ち、流れてくるそれを飲み込む。喉を通るのは自分の精液というのがまた興奮を煽る。飲みきれなかったものは口の端から零れ、下に落ちた。
「今度はカテーテルにするか」
コウキ様が楽しそうに笑う。
「トキの腕は拘束してさ」
俺はそれを想像する。
「口にテープで固定すんだよ。あ、鼻からがいいか?」
ごぽっ
「鼻からがいいか」
コウキ様が飲みきれず鼻から零れた精液を舐めながら言う。
ああ、興奮する。
鼻から精液が興奮する管理人。