「な、なんであんたがここにっ」
「なんでだあ?この俺様を誰だと思ってやがる」
「誰、って」
図書委員長様じゃないですかっ!
*
「ちょ、やぁっ、なんでこんなもん……っ」
「持ってるかって?お前を満足させるためだよ」
「バイブ片手にドヤ顔すんなー!」
なんでいつも通り放課後に読書しに来ただけなのにバイブ持った変態にちんこ扱かれながら迫られなきゃなんねーんだばかやろー!
「なんすか、んっ、せんぱ、俺のこと好きなの」
「好き」
「はあ!?」
「聞いといて驚くなよ。かわいいな」
「ちょ、手とめて!」
「うるせえ」
「やば、いく」
先輩の手であっけなく達した俺は呆然と目の前の人物を見ていた。
図書室の暴君、河村 和志先輩だ。
その容姿はどちらかというと読書とかしてる人をバカにしてそうなのに実際は真逆で、読書してない人をバカにするのだ。
読書してる人をバカにしてる人をバカにするんじゃなく、読書してない人全員をバカにするのだ。あー怖い!そして図書委員長としてこの学校の図書室を征服しているのだ……って。
「ちょー!なにしてんすか!」
「なにって、精液舐めてる」
「ぎぃーやぁー!」
「うっさ」
「なんで、ぐえっ」
ぎぃーやああああ!
手、手手手手つか指!
俺の精液と先輩の涎つきの指が俺の口のなかにいいい。
「ほら、しゃぶれよ」
「ぐっ、ふ、ぅ」
苦しくてそれどころじゃありません!
てかしゃぶろうにも先輩が勢いよく指を動かすせいで舌が自由に動かせません。
「んだぁ?この使えねえ舌は。噛みちぎんぞ」
「んんんーー!!」
俺の舌を引っ張り出し、そんな怖いセリフをはく和志先輩。
て、なんかデジャヴ?
「…………」
「…………」
「…………」
俺の舌をもったままフリーズする先輩。どうした。スースーして辛いんだが。
「タイム続き忘れた」
え、続き?
てかさりげに俺の制服で手ぇ拭くのやめてもらえます?
「あああああ」
「んだようっせえなあ」
「だって、だってそれ!」
先輩が取り出したのは一冊の本だった。
でもただの本じゃない。
先日俺が無くした本だ。
タイトルは禁断愛苦。
よくわかんないと思うが完全18禁だ。
俺が18才以下だって?
どーせここみてる奴らの中にも18才以下の奴いんだろ!黙っとけ!
むしろR20指定だよ!ぱねえよ!
しかもホモい本だよ!
BLだよ!801だよ!腐男子だよ!
ハスハスだようわああああああ!
「よし、わかった。ほら、おねだりしてみな」
「ムリですってえええ!てかどうしたんですかその本!」
「拾った」
「それ俺のー!」
「知ってる」
「バカじゃねえのおおお」
「いや、お前こういうのしてほしいのかと思って」
「間違ってる!愛のベクトル間違ってるから!」
「大丈夫な気がする」
「は?」
「俺どエスだから。お前、どエムになれるだろ」
意味わかんねえー!
もうくたばれよ!
「しょうがねえからしゃぶらせてやるよ」
「ぐっ」
「でも、まずはこっちな」
口んなかにでっかいバイブをつっこまれる。
「ケツはこっち」
ケツって言うな!
散々抵抗しながら、結局先輩の望む姿勢になってしまった。
先輩に対して横向になり、口はバイブで、お尻は指でなぶられている。
「ん、んんっ、」
「きついなあ。本だともっとがばがばなのに」
そりゃあね!
ファンタジーだからね!
R20にもなれば淫乱受だからね!
俺はR18にもならないからきつきつですよ!快感どころか痛みしか生まないですよ!
「そーいや、すげえ感じるとこあったな」
いらんこと思い出すなー!
「どこだっけ」
「ん、んー!んんんー!」
探るような先輩の手つきに、抵抗するように身をよじる。が。
「あ」
「ふあっ」
みつかってしまった。
まさか自分で身を持って体感することになるとは。
「ここだろ?」
「ん、んんっ、あ、やめ」
「すげえな。まじじゃん」
そこばっか触んなどエスがー!
「そろそろいんじゃね?バイブ突っ込んでも」
いいわけあるかー!
と思っても出るのは嬌声ばかりで。
そんな太いもん突っ込まれてたまるかということでの苦肉の策は。
「せ、先輩のちんこのほうがいい……」
というなんとも色気もくそもない下品なセリフだった。ただ先輩のもバイブ並みの太さだったので対してかわらなかった。