三浦は大学生になった。真田は就職した。そんな2人は今、同じ部屋に住んでいる。
そして今日は真田の19歳の誕生日。
「ちょ、くすぐってぇ」
「ふふっ、可愛い」
「やめろよ、それ」
三浦の手が真田の服の下へと滑り込む。そのまま胸の尖りをかりっと引っ掻く。
「んっ」
「感じた?」
「うっ、せ、あっ」
右手は尖りをいじったまま左手を下へと伸ばす。
「勃ってる」
「……お前もだろぉ」
「うん」
2人のものを擦りあわせ一緒にイく。
2人の荒い呼吸が室内に響く。
普段ならそのままキスを繰り返して終わり。
なのだが。
「……いい?」
「……当たり前、つか、待たせすぎ」
「ごめん、ありがとう」
優しいキスをする。
そのまま、三浦の指は真田の最奥に触れる。
久しぶりの感覚に真田は体を震わせる。
三浦は今までとは違う意図の行為にひどく緊張した。
ローションと精液で濡れた指で慎重に解していく。
「ん、ん、んっ」
「……ここ、だっけ」
「ひあっ、あっ、やめっ」
「……一回イく?」
「はあ?な、んで、さっさとしろ、ガマンすっからっ」
「かわいすぎ」
「おいっ、あっ、」
指の動きをはやめる三浦。
「あっ、やあっ、あっ、」
「もうちょい待って。興奮しすぎていつもよりでかいわ」
「んっ、ふっ、あっ、はや、くっ、しろっ」
「うん」
真田は自分の根元を握って射精を堪えている。三浦は危うくずっとそのままガマンさせたい衝動に駆られる。
だがその乱暴な衝動はあの日、三浦が真田に告白をしたときにおいてきたのだ。
「いれるよ」
「ん」
真田の後ろに三浦の熱があてがわれる。
そして。
「っは、くるし、」
「―――はぁ」
「やっと、だなぁ」
「うん」
動かず慣れるまでじっと待つ。
2人はずっとキスをしていた。
少しでもひとつになれるように。
「動いていい?」
「どーぞ」
三浦は真田の腰を掴みゆるゆると動かし始める。
「やっべ、超いい」
「俺も。中、あったかい」
「……はず、いな、んっ」
「好きすぎて、やばい」
「んなの、俺も、だ」
2人は果てた。
今までの時間の何倍も幸せだった。
「これからもよろしく」
2人の目には涙が輝いていた。