「ふっ、んっ」
「声抑えないと聞こえるよ」
「だ、ったら、手、やめっ」
昼休みの図書室。
カウンターの下で行われる淫らな行為。
アレ以来先輩はBL小説になぞったイタズラを仕掛けてくるのだ。
いくら校舎のはずれにある図書室で、利用者がめったにいないとはいえ、いつ誰が来るともわからない。
そんな中俺はカウンターに背を預け、先輩は俺の膝を割り開きズボンをおろしてきた。そのままローションを塗った指を後ろに突っ込んできたのだ。
「ぐちょぐちょのくせに」
「んっ、んっ、―――ぁっ」
ぐちょぐちょなのはあんたのローションのせいだ、と言いたいが出るのは喘ぎ声のみ。
的確に俺のイいところを擦ってくる。
声を殺そうと自然に目の前の先輩の肩口に顔をおしつけてしまう。
「コリコリしてる」
「っふ、っ、」
「俺の手に絡みついてくる……淫乱だなぁ」
「――――っ、」
ちがう、という意味を込めて首を横にふる。
「俺の、欲しいだろ」
いらない、いらないのに。
指を抜かれたそこはひくひくとし、中からローションが垂れてくるのがわかった。
「んっ、んっ、」
先輩はそこをわざと先端で擦ってくる。くいっと引っかく動作を繰り返されるとじれったくなる。
「ひっ、うっ、んっ、」
「いれたいだろ」
「ゃ、あ、」
「いいぜ、ほら」
先輩は力の入らない俺を持ち上げると先輩の上半身に俺の上半身を預ける形に体勢を変えられた。
この形だと俺の後ろに先輩のがあたる。だけど入らない。
俺は無意識に先輩のそこにお尻をこすりつけていた。
「いれていいんだぜ」
「んっ、んっ、」
「ほら、支えてやるから」
先輩が俺の下にくるようにそれを調整する。俺は腰をもつ先輩の手を握り、そのまま体を沈めた。
「あ、あ、はいっ、てくるっ、」
「まだ少ししか入ってねぇよ」
「っ、はっ、も、や、」
「………まあいいや。よ、っと」
「あああああっ」
先輩が急に立ち上がる。
そのせいで深く先輩のものをくわえ込んでしまう。
先輩の腕と、結合部だけで体重が支えられているため自然とそこに力が入る。
「やっ、やああ、ふかっ、へんっ、へんっ、なっちゃう、」
ぎゅうぎゅうとしがみつきながら喘ぐ。
「誰もいないからこのまま図書室一周しよーぜ」
「やっ、やだっ、やだやだ、」
「いくぞー」
「やっ、ふかっ、あんっ」
わざと荒く歩く先輩。
「ひっ、あっ、あっ、」
一周終わる頃には俺と先輩の制服はドロドロになっていた。
「いきすぎ」
「はっ、はっ、も、むり……」
ぎゅっと先輩にしがみつく。
その時。
「時間ギリギリじゃん」
「期限過ぎたの忘れてたんだって」
「つかひとりで来いよ」
「だってー……」
図書室の外で声がした。
「ちょ、せんぱ、」
「………」
「失礼しまーす」
がっ、と先輩が半分あいたドアを掴むのがわかった。俺は必死に顔を見られないように先輩に押し付ける。
「ごめんね、今取り込み中。期限過ぎたの許すから明日きて」
「は、い」
ばたんと扉がしめられる。
そして鍵をかけた。
こいつわざと開けてやがった。
「あれ委員長だよ!」
「ヤってたよな」
「ヤってた……つか男だった……」
「まじで?」
みたいな会話が聞こえた。
「さい、あく……」
「のわりには中うねってたし……」
「やめ、」
「イったじゃん」
先輩は俺をカウンターの上へと降ろすと中から取り出す。
「力、いれて」
きゅ、とアナルを閉じるように指で促される。
「放課後まで、俺のいれといてね」
先輩がどんどん小説の攻めのように鬼畜になっていく。
そして俺は………。
end
最初はいやいやとわめくけど結局言うこと聞いちゃう受け。というか回数重ねるごとに逆らえなくなる。萌え。