「ただいま」
「おかえり、って、大丈夫かよ」
「ん、ちょっと人数多くて」
口の端に殴られたあと。誰だ俺のものを傷つけた奴は。
「なんか、三年生の一組と三組が二組をめぐって争ったのを沈めてきた」
「意味わかんねぇ。つか、そりゃ確かに大人数だなあ。むしろそれだけで済んでんのがすげーよ」
「ん、がんばった」
「おつかれ。治療してやるよ」
素直にこっちにやってくる柊。
あーもーばかだなあ。
「りゅー」
「ん?」
「なんで、治療すんのに俺縛られてんの」
「だって暴れられたら大変だし」
「暴れるようなことすんの」
「エロいことはする」
「…………」
「あ、期待した?」
目元を赤くする柊。その目元を親指でこすってやる。
柊の腕を頭上で纏めて壁のフックに引っ掛ける。柊は座ったまま俺を見上げてきた。
「ほら、口あけてみ」
「あ」
やっぱり中も切れている。まだ血が滲んでいるのでピンセットで脱脂綿を掴み、そこに当てる。
「や、あ、あ」
「痛い?」
「んーん」
「そ」
「あっ、ああ、あ、」
大丈夫なようなので頬の内側にぐりぐりと押し付ける。脱脂綿はそのまま柊の口内に残し、次は消毒液を湿らせた脱脂綿を摘む。
「ひあ、あっ、あ」
すこし沁みるのだろう、目を細め柊は耐える。快感に。
あけたままの口の中で柊の舌がてらてらと光る。脱脂綿をさらに口の中に離し、いやらしく動いているその舌をピンセットで引っかいてやる。
「や、あ、あう、あーっ」
涎が口の中に溢れる。
「感じすぎ」
「ら、って」
「脱脂綿、口の中から出せたらいーことしてやるよ」
俺のその言葉に赤い舌と喉が動く。
なにも口を閉じればいいのにマゾいこいつは律儀に口を開けたままだ。
「あ、あ、うあ、」
口の中で器用に舌が動き脱脂綿を捉える。自分で自分の口内をまさぐる感覚に痺れているのだろう。拘束された指先がひくひくと震えていた。
「手伝ってやるよ」
「や、あ、ああっ、あーっ」
「なんだよ、気持ちよさげじゃねぇの」
「あっ、ああっ、あっ」
舌先をピンセットでひっかいたり、舌をピンセットで弾いたりしてやる。歯もかりかりとひっかいてやる。柊は涙を浮かべながら舌を震わす。
飲み込みきれず零れた唾液を、口内にあった脱脂綿で拭い再度口内にもどしてやる。ぐちょ、と唾液を含んだ脱脂綿が卑猥な音をたてた。エロい。
「下、脱ぎたい?」
「あう、う」
素直な柊がかわいいのでちゃんと脱がしてやる。もうそこはしっかりとたちあがっていた。
「すげーな」
「やあ、がっ、あっ」
柊の口に指を三本突っ込みバラバラに動かす。
「なんで口に指つっこむだけでこんなに汁でんだよ」
「あが、あっ、」
中指で舌を抑え人差し指と薬指で歯茎を擦ってやると、柊は先走りに混じって白濁したものを吐き出した。
「イキそうじゃん」
そう言いながら俺は三本の指で一気に上顎を擦る。柊はそれでイった。びくびくと射精の余韻に体を震わせているが俺は構わずその舌を引っ張り出す。
そのまま親指で押しつぶした。
「あっ、あああっ、」
どぷりとさらに溢れる精液。
「柊、くわえて」
まだまだこれから。
今度は俺ので口んなか擦ってやる。