あのあと止まった駅で降ろされた。連れて行かれたのは駅にあるトイレ。
もじもじと足を動かしながらついていく。
やばい、抵抗できない。
トイレの個室へと連れて行かれて扉へと押し付けられる。
カタカタと体が震える。今からなにされんだろう。
「まだ俺だって気づかない?」
「え、アキトさん?」
目の前には恋人のアキトさんがいた。
「ついシンヤがかわいいからいじわるしちゃった」
「ア、キトさん、怖かったのに、」
「うん、でもね」
にこりとアキトさんは微笑んだ。
「こんなとこまでのこのこついてきちゃだめだろ?」
俺の手首を壁に押し付けながら。
*
「う、ううん、」
「うちもも、たれてきたね」
「言わない、で、」
ズボンとパンツを脱がされ、アキトさんの前に立たされる。
アキトさんはふたを降ろした便座に腰掛けて俺を見ている。
「みな、いでよお」
「やだ」
「う〜〜〜っ」
俺の手は制服のネクタイで固定されたあと、ドアの荷物をかけるところにひっかけられてしまった。
「さて、こっちはどうかな」
「あっ」
プチプチとブレザーとワイシャツのボタンを外され、現れたのはすでに腫れ上がった乳首だった。
「なんで感じてんの」
「ゃだあっ」
「純情ぶって好き者だよな。このドア、外にひらくだろ?おまえくっつけたまま開いておいてやるよ」
「え、やだやだやだっ」
「じゃあ認めろよ。痴漢されて乳首おったてる変態です、って」
「なんで、」
「ほら」
「う………、痴漢、で、乳首感じる、変態、です……っ」
「下もふるふる震えてんぞ」
「もお、アキトさんっ」
「はいはい」
「っ、はぁ、んう、ああっ」
「声でけーよ」
「ひあっ、そこ、もっ、と」
「ここ?」
「あ、あああっ、」
中でアキトさんの指が蠢く。
ときおり掠める前立腺に、声がおさえられない。
ドアががたがたと揺れる。
誰かに見つかるかもしれない。
そう思ってますます興奮する俺は、確かに変態かもしれない。
end