全身を快感のベールで包まれたみたい。

空を飛べるという伝説の天女の羽衣とはこの事か。

その羽衣のまま布団に寝かされて、照星様が覆い被さってくる。わたしの首筋に顔を埋めるようにして愛撫し始めた。

ゾクゾクして背中に力が入ってしまう。弓なりになりながら声を出して、さっきのように力を抜く努力をした。

快楽に身を任せるとはああいう事なのだともう理解していた。照星様がそれを望んでいるという事も。


だから、愛撫する舌がどんどん下がって、お腹の下に来た時も素直に脚を開いた。

しかし、恥ずかしい排泄の為の穴も、奇妙な形の肉も、溢れ出た蜜の匂いも全部晒しているんだと意識すると恥ずかしさに思わず泣き出してしまいそうにもなる。

見られただけでこんなに苦しいのに、照星様はそこに舌を伸ばす。

それが信じられず、おかしくなってしまいそうだった。


「き、汚いです……!そんな事、そんな恥ずかしい事……わたし、知らな……」


拒むわたしに無理強いはせず、代わりに乳首を舐めてくれた。そしてもう片方の乳首は指でこねる。二つとも責められてまた蕩けた声が溢れた。


「どっちが気持ちいい?」

「え……」

「舐められてる乳首と、弄られてる乳首」

「えっと……あっ!あっ、はぁ……んんっ」


比べようと意識を集中させると余計に感じる。どっちも気持ちいいけれど、舌の柔らかい感触、ぬるぬると這う感じがたまらない。吸い付かれるのも、固くした舌先で弾かれるのも、歯が当たるのも、おかしくなりそうなくらい気持ちいい。


「こっち、です」

「じゃあ、こんな風にここも舐められてみたくないか?」


さっき、わたしが達した粒をまさぐる。また、あの感覚がよみがえってきて、目を閉じてしまいそうになった。


「想像してごらん。ここを乳首みたいに舐められて、吸われたら……気持ちよさそうだと思わない?」


そう言われただけでまた溢れてくるのがわかった。
想像しただけで溶けてしまいそう……

熱の籠ったわたしの目の色を確認するように覗きこんでから、再びわたしの脚の間に顔を埋めた。今度は抵抗の言葉を飲み込んで、これから与えられる快楽に期待した。









[*prev] | [next#]
- 35 -
☆しおりを挟む☆
≪back

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -