意地悪な態度とは裏腹に愛撫は繊細で。感じるポイントを丁寧に探り当ててくる。
その精密さに「絶対いかせてみせる」という意気込みすら感じて、私は完全に観念した。


「あっ、ああっ……あん、だめ……」

「我慢するな。ホラ、イッちまえよ」


秘穴の中の指をカギにしていきなり激しく掻き混ぜ始める。クリトリスへの舌の動きも速くなって、一気に弾けそうになった。


「あっ!や……、中まで……あん、いく、いっちゃいます……」


爪先にぐっと力が入って頭の中は真っ白になった。イッてしまったのに恭介先生は中への刺激をやめようとはしなかった。


「だ、だめです!私、もう……あん、おかしくなる……」

「こっちでもイケよ」


グチュグチュとたっぷり水分を含んだ音を響かせて、絶頂とはまた別の感覚がそこを襲った。液体の出そうな感じがして我慢しようとするのだけれど、どうにもならない。


「でちゃう!先生、お願い!ダメ!ほんとに、私……いやぁあ!見ないで!」


弧を描いて、まるで男の人が射精するみたいに勢いよくしぶきが飛んだ。
潮噴きだなんて恥ずかしくて恥ずかしくて、泣いてしまいそう。

恭介先生を見ると顔に飛沫がかかったらしく、メガネのレンズに水滴が付いていた。

「ごめんなさい……」

強い快感のせいもあってポロポロと涙が流れる。


「たくさん飛ばして恥ずかしいなァ?」


濡れてしまったメガネを外すとスラックスのポケットからハンカチを出して軽く拭いた。

何となく、メガネを外した顔の方がタイプかも、とドキッとする。キツイ顔が優しく見えると言うか。

乱れた呼吸を整えながら、そんな事を考えていたら恭介先生がベルトを外し始めた。






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