◎ 水色くんの嫌いな人
2015/06/21


「お前さあ、設定の「嫌い」のとこに父親と妹ってあるけどなんで?」

水色
「青くんに話す必要がありますか?」


「いや必要はないけどさ」

水色
「じゃあ話さなくてもいいでしょう」

紫鬼舞
「いや、話してもらうぜ水色ちゃん」


「うわっ、部長」

水色
「何故あなたがいるんですか。ここ、一年生の教室ですよ」

紫鬼舞
「昼休みなんだから三年が一年の教室にいたっていいだろ。おら、話せよ」

水色
「あなたにも話す必要はないでしょう」

紫鬼舞
「オレは部長だ部員の好き嫌いを完全に把握しなきゃ気がすまねぇんだよ、だからパパと妹ちゃんを嫌いな理由さっさと吐け」

水色
「言っている意味がわかりません」


「もう話しとけよ、話さなきゃ終わんないぜたぶん」

水色
「………」

紫鬼舞
「おらとっとと吐けよ」

水色
「…父親は嫌いというか、苦手なんですよ。本心が全く読めないので」


(お前が言うか…)

水色
「あと親バカというか、なんというか…少々スキンシップが激しいので」

紫鬼舞
「つまり気持ち悪ぃんだな」


「言葉選びましょうよ」

水色
「いいですよ、気持ち悪いのは事実です」


「ひどいなお前!実の父親に!」

紫鬼舞
「じゃあ妹ちゃんはなにが嫌なんだよ」

水色
「四六時中聞いてもいないのに腐った話をしてくるから嫌いです」


「腐った話って?」

水色
「受けだの攻めだの…そんな話ですよ」

紫鬼舞
「あー…腐女子か」


「ああ、BL好きな女の子か」

水色
「学校ではそれを隠しているからか、家で溜まったもの発散するんですよ…」

紫鬼舞
「へぇー、おもしろそうだな。いつか会いてぇな…うん」

水色
「絶対に来ないでくださいね」

 





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