■ はじめてのジャム
2015/06/23

スピネル
「ユー、ちょっとこっちにいらっしゃい」

ユークレース
「なんだいスピネル?」

スピネル
「今日街に行ったら美味しそうなジャムがあったから買ってきたわ」

ユークレース
「……………じゃむ?それはどんなものなんだい?」

スピネル
「ああ、そういえばジャムはまだ見たこともなかったわね。これよ」

ユークレース
「わあ…色鮮やかでとっても綺麗だね、私は特に赤いのが好きだなぁ」

スピネル
「何からできているかわかる?」

ユークレース
「えーっと…あ、それぞれラベルに果物の絵がある…じゃあこれは果物からできているんだね」

スピネル
「えぇそうよ。フルーツに砂糖や蜂蜜を加えて加熱濃縮したものよ」

ユークレース
「へぇ…それはとても美味しそうだね!どうやって食べるんだい?」

スピネル
「あなたが好きなパンとかにつけて食べるのよ」

ユークレース
「パンに…!」

スピネル
「パンも買ってきたから今つけて食べてみる?」

ユークレース
「うん!」

スピネル
「じゃあどのジャムにする?イチゴ、ブルーベリー、リンゴがあるけれど」

ユークレース
「じゃあリンゴにしようかな」

スピネル
「あら、赤いイチゴのがお気に入りなんじゃないの?」

ユークレース
「うん」

スピネル
「じゃあどうしてイチゴのにしないの?」

ユークレース
「スピネルはリンゴが好きだから、リンゴのジャムをつけるだろう?」

スピネル
「えぇ、そのつもりよ」

ユークレース
「私ね、スピネルと同じものを食べたい。だからリンゴのにする」

スピネル
「…そう、それならそうしましょう。美味しい紅茶もいれてあげるから、ちょっと待っててちょうだい」

ユークレース
「うん!ふふっ、楽しみだなぁ」

 




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