△ バルトロマイオスの前髪
2015/08/26

エリアス
「暑いですねぇ…アリスさん、お水もらえますか…」

アリス
「ああ」

エリアス
「ありがとうございます。…〜っはぁ、美味しい〜…あ、師匠も飲みます?」

レノス
「いただこう…」

エリアス
「どうぞ」

レノス
「…っふぅ、生き返るな。にしても暑い…暑すぎるな…」

バルトロマイオス
「あんたそんなタートルネックなんか着てるからだろ」

レノス
「お前、人のことを言える格好ではないだろう。なんだその長いマントは、ださいぞ」

バルトロマイオス
「ダサいは余計だわ!つーか全然ダサくねーよ!イカしてるよ!」

レノス
「いかれてるの間違いだろう」

バルトロマイオス
「なんだとコラ」

エリアス
「まあまあ二人とも落ち着きましょうよ」

アリス
「…騒いだりしたら余計に暑くなるぞ」

レノス
「それもそうだな、すまないワカメ」

バルトロマイオス
「あんた謝る気全く無いだろ」

エリアス
「ところで、ぼく思ったことがあるんですけどいいですか?」

バルトロマイオス
「ん?どした?」

エリアス
「バルトロマイオスさんは服装より、髪型、特に前髪の方が暑苦しいです」

レノス
「…言われてみれば、こいつの髪型は随分と暑苦しいな」

エリアス
「言われてみなくても、大体の人が真っ先にそう思うでしょうけどね」

レノス
「暑くないのか?」

バルトロマイオス
「暑いよ、めっちゃ蒸れるし」

エリアス
「じゃあなんで切らないんですか?」

バルトロマイオス
「………なんとなく?」

レノス
「お前本人が疑問系でどうする」

エリアス
「なんとなくその髪型なら、特にこだわりはないんですよね?」

バルトロマイオス
「へ?あ、ああ…うん、こだわりはないな…うん」

エリアス
「こだわりがないなら切っちゃいましょうよ」

バルトロマイオス
「はぃ!?」

エリアス
「こだわりがないのなら切っても痛くも痒くもないですよね、だから切りましょう。見ててあり得ないぐらい暑苦しいし!」

レノス
「それもそうだな」

バルトロマイオス
「嫌嫌嫌嫌嫌嫌…絶対に嫌だ!」

レノス
「こだわりがないのならそこまで拒否することもないだろう」

バルトロマイオス
「こだわりはないけど絶対に嫌だ!」

エリアス
「なんでですか!バルトロマイオスさんだって前髪鬱陶しいとか思うでしょう?」

バルトロマイオス
「そりゃ思うけども…」

レノス
「ならば切れ。イメージチェンジも悪くないだろう」

バルトロマイオス
「嫌だ!俺はイメージチェンジなんか興味ない!こっち来んな!それ以上近づくなら吐くぞ!何をとは言わないけど吐くぞ!」

エリアス
「何がそんなに嫌なんですか?」

レノス
「アリス、お前はこいつの幼馴染みなんだろう?何か理由を知っているなら話してはくれないか」

アリス
「そいつが前髪を切りたがらない理由は…」

バルトロマイオス
「アリスぅぅぅぅ絶対に言うなぁぁ!」

アリス
「…すまない、話すことはできない」

エリアス
「えぇ〜…気になる…」

レノス
「ふむ…隙を見つけて暴くしかなさそうだな」







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