06



松田「理世!!!!」


 無事、爆弾を解体し終わり救出された理世たちは米花シティビルの外に出た。たくさんの人だかり、消防隊、警察が集まっていた。理世は走ってきた松田に抱きしめられる。着ていた服はお互いボロボロ、瓦礫などの砂埃で薄汚れていた。


コナン「なんで、なんで理世おねえさんは赤いコードを残したの?」

『え?ああ、じんぺーさんに聞いたんだ。森谷帝二が新一に言った「お前のために3分間用意してやった」そして「赤がラッキーカラー」だと蘭が彼に話していたと言うのをね。きっとラッキーカラーというからには赤を切るだろうと森谷帝二は予測したのだろうと考えついたんだ。』

松田「お前、かわいげねーな」

コナン「ははっ」



『私、もうほんとーーーーに占いはアテにしないからな』


 こそっと松田に聞かれないようにコナンに話す理世に苦笑いが漏れた。


萩原「理世ちゃーーーーん!無事!?」

松田「萩!!おせぇぞ!!!」


 松田に抱きしめられている理世を松田ごと萩原は抱きしめる。理世はすっぽりと隠れて見えなくなってしまった。側からみたら、男同士抱きしめあってるようで暑苦しかった。萩原は腕を話すと、理世の肩に手を置き怪我がないかを確認する。


萩原「よかったよ、理世ちゃんが無事で」

松田「まだ誕生日は始まったばっかだよな」

『え、ええ。まだ日付変わったばかりだし、』

松田「デート、またやり直しさせてくれ」

『次は、米花町以外がいいな。』

萩原「じんぺーちゃん、俺もデートに加えてくれよな」

松田「お前は留守番だ!!!」



 そんな波瀾万丈で迎えた誕生日は理世にとって忘れられそうにない物になったのだった。

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