400年続く妖退治の専門家、結界師
空間支配術とも呼ばれ使用者を結界師と呼ぶ。
支配した空間を「結界」と呼ぶ事から結界術と呼ばれる。
結界師というこの家業のそもそもは
その昔、開祖である間時守が
烏森という地を治めていた烏森家のお殿様に仕えていたことに始まる。
烏森家は異常なほど霊的エネルギーの高い一族であったらしく、
それゆえ寄りつく、怪しげなものや奇怪な現象に悩まされていた。
そこへ、妖怪退治の専門家として呼ばれたのが間時守であった。
以後、烏森家お付きの結界師として仕えることになる。
パンダ「でその正統継承者で、雪村家歴代で天才って言われてるのが、うちの雪村紫苑くんでーす!」
虎杖「お、おおーーー!!」
釘崎「わたし知ってるわ!
雪村紫苑ってめちゃくりゃイケメンだって聞いたわ!」
虎杖「おお、まじか!!」
伏黒「で、その紫苑先輩はどこにいるんですか?」
パンダ「え?今朝帰ってきて、ごはん食べてくるって言ってたぞ」
真希「なんでいない奴紹介してんだよ。」
開祖である間時守が子を成さなかったため、
弟子だった両家、雪村と墨村が後継でモメにモメ…
400年たった今でもモメている。
その雪村家の現在の正当後継者である雪村紫苑は呪術師である。
なぜなら
『現代の呪いが増加して、人手がないってなったでしょ?
墨村家の正当後継者に烏森の土地の守護を頼んで、
雪村家の正当後継者が呪術師になってこっちを手伝おうってなって』
紫苑は棘の隣で、オムライスのビーフシチューソースを食べながら喋る。
呪術師の圧倒的人手不足、そこで同じ”見える者”同士である結界師と呪術師の協力が始まったのである。その協力関係が始まったのは、紫苑が結界師として烏森の地を守護していたときに烏森に1級の呪霊が現れたことから始まる。残念ながら呪いと妖怪はまた違く、烏森の
五条「そうそう〜、あの時の紫苑まだ小学3年生でさ〜
こんな小さかったのに激強でビックリしちゃってさ」
虎杖「はあ!?小3!!9歳!!」
釘崎「ゴリラそれゴリラじゃない!?」
『ただ結界はって滅しただけ、妖怪と同じようにね』
ゴリラってひどいなぁと端正な顔で拗ねる素振りをする紫苑にきゅんとする。
狗巻「こんぶ。」
棘は紫苑の口についているご飯粒をとると、そのまま自分の口に放り込む。
『あ、ありがと』
虎杖「え?先輩たち付き合ってるの?」
五条「へぇ、よく気づいたね」
野薔薇がホモー!せっかくのイケメンがホモ!と泣いているなか、五条があはははと関心する。
野薔薇「こんなイケメンで、優しくて、特級だって聞いたのに、恋人持ちとか!!」
虎杖「仲良いからそうだと思ったんだよ〜!」
パンダ「お互い一目惚れでさぁ、棘は呪言師でしゃべれないし、紫苑は自分に向けられてる好意には疎いからくっつけるの大変だったよな」
真希ははやくくっつけって何度2人をどつきそうになったことかとむずむずした1年生のときを思い出す。 パンダは何度それをとめたことかと遠い目をする。
五条「もう弟のように思ってる紫苑を棘にとられてさ〜
お兄さん悲しい」
『僕はまだ17だから、約10歳差のお兄ちゃんは嫌だな
あと、お尻触ってくる変態だし』
生徒たちの冷たい視線が五条に刺さる。
真希「また紫苑にセクハラしやがって!」
狗巻「おかか!!」
野薔薇「こんの淫行教師!!」
五条「あれぇ、告げ口しちゃう?紫苑くん??」
『僕のお尻は棘くんのなんで』
この後、ごじょせんの叫びが聞こえる。