はじまりの予感 3

「…はぁ…んっ」

俺が初めて男に自分の体を売ったのは俺がまだ小学4年生の夏で、その時の俺は男同士で出来ることを知らなかった。
上京するまでの俺は未婚でシングルマザーの母親と二人で暮らしていて、俺は子供の頃から母親や身近な知り合いに性的に搾取されていた。

「ああんっ、そ、そこまでしなくても大丈夫…っっ、なのにっ…ん」

物心が着いた頃には母親のまんこを舐めさせられたり、男とセックスしてるところを見せられたりしていた。
それまでも相手の男のペニスや肛門、乳首を舐めさせられたりもしていたが、あの夏にようやく、俺のアナルが男のモノを咥え込めるサイズになったと母親に判断され、男に売られたんだろう。

『やだっ、おじさん、おちんちん抜いてっ!痛いっ、痛いよっ!』
『…はあっ、大和君は本当に可愛いねえ。大和君のお尻まんこ、とても気持ちいいよ』

それまでは一人でやらされる時は女から弄ばれることが多かったが、あの夏からは男に掘られることがメインになっていった。

「ああっ、ちょ、カイト。そ、そんなに…ああっ!」

思えば俺の母親も可哀相な人で、物心がついた頃から継父に性行為を強要されて育ったらしい。
俺と同じように中学を卒業すると同時に家を出て、体を売りながら一人暮らしを始めた。

「ああっ、カイト!そ、そんな…そ、そこぉっ!」

程なくして母親は客の一人に拉致、監禁されて、何人もの男達に輪姦された末に父親が誰だかわからない子供を身篭ってしまう。
その当時、まだ15歳だった母親は16歳でその子供、つまりは俺を産み、現在に至っている。


「ああっ、カイトっ。お、俺、俺がするからぁ…っっ」

俺の中学卒業が間近に迫ったある日、母親が急に結婚すると言い出した。
相手は前妻と死に別れた初老の男で、母親より年上の息子がいると言う。
胡散臭い話に俺は眉をひそめたが、すっかりその気の母親は耳を貸さない。

結局、卒業したその日に俺は電車に飛び乗り、母親を見切って故郷を後にしたのだった。


Bkm
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